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フィンランドを代表するデザイナーTAPIO WIRKKALA(タピオ ヴィルカラ)がドイツの磁器メーカーROSENTHAL(ローゼンタール)社にて デザインしたシリーズのベースです。

1954年より北米を巡回していた「DESIGN IN SCANDINAVIAN」展で活躍していたタピオウィルカラ。そのころ、ドイツの磁器メーカー ROSENTHAL(ローゼンタール)は 国際的なデザイナーを招聘し、ブランド力の向上と輸出拡大の為、とりわけ北米市場をターゲットに新しい プロジェクトを着手し始めた時期。

1955年と1956年にアメリカのデザイナーRAYMOND LOWEY(レイモンド・ローウィ)事務所で短期的に働く機会を得た彼にも白羽の矢が立ち、1956年から協働が始まります。 「いつまでも真の価値を持ち続け、時代の感覚にあっているものこそ本物」という同社の理念のもとに立ち上げられた「STUDIO LINE」を始め、多くの作品が発表されました。

PORCELAIN NOIREは、1968年にデザインされ、1972年までに製造された「STUDIO LINE」のひとつ。ローゼンタールならではのしっとりした マットポーセリンに幾何学的に配置された立体的なドットレリーフが彫刻的な陰影を作ります。底からの立ち上がりと、口縁から内側にかかる 透明釉は深い艶を放ちローゼンタールの黒の美を確立させた作品と言えるでしょう。

ガラス、陶器 彫刻 ジュエリーなど様々な分野で活躍したウィルカラ。手工芸的なアプローチから、モダンデザインまで。独自の感性による彼のデザインは 自然へのリスペクトから育まれた力強さを感じさせられます。

現在は生産されていないヴィンテージ品。良いコンデションですが、ご不安な方は現物をご確認の上のご購入お願いいたします。


コメント :阿久沢(ショップスタッフ)

Flower Vase
TWRTO-020
直径155 H190
Tapio Wirkkala / Rosenthal / Germany / 1968
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