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ハイクの店内BGMとして使用しているAlva Noto(アルバ・ノト)ことCarsten Nicolai(カールステン・ニコライ)。人間の知覚や光、音、自然現象をテーマにした作品は、音が流れているにも関わらず店内は静けさに包まれ心がとても落ち着く。

そんなニコライ氏の個展「Parallax パララックス」が千葉県、市原湖畔美術館にて開催されているとの事で訪れた。 その名の通り湖畔の目の前に建つ美術館で最高のロケーションに気持ちも高まる。

美術館の空間を活かした展示構成は、18メートルにおよぶプロジェクション作品、自然の音、電子音などを駆使して作り出されたサウンドインスタレーションなど6プロジェクトからなる国内最大規模の内容。タイトルでもある「パララックス」は視点を変える事で、対象が異なって見える視覚効果「視差」を意味する。

視覚、聴覚を刺激されながら館内を2周すれば、1周目の視点と2周目の視点では見え方、感じ方も異なり、視点を変える事は日常生活においてもとても重要で面白いものだと改めて感じる事が出来た。また、自身の見え方はもちろん他の人がどう見えたのかを確認しあうのも新たな発見があり面白い。

普段は、ニコライ氏の音を身近に感じていた分、今回の展示では視覚で作品を見る事ができ、訪れた後に店内で聞くBGMも少し違った風に聞こえるから不思議だ。

作品はもちろん、美術館の建築も素晴らしく、館内には、ピッツェリアのレストランも併設されており、このピザが絶品。 湖畔を眺めながら休日をゆっくり過ごしてみては。

市原湖畔美術館、会期は5/14(日)まで。

Carsten Nicolai (Alva Noto) & Ryuichi Nakamotoの演奏はこちら



コメント&写真:谷山

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JOURNAL on 24th April 2017

CARSTEN NICOLAI "PARALLAX"

市原湖畔美術館