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JOURNAL

ハイクのご近所さんをご紹介するOUR NEIGHBORHOOD。 第4弾はカラーの美しい帆布を使ったオリジナルバッグメーカー「ateliers PENELOPE」。昨年ブランド設立20周年を迎えたオーナー兼デザイナーの唐澤明日香さんにお店についてお話を伺いました。

谷山:
お店を始められたきっかけを教えて下さい。
唐澤:
実は、お店を始めたいと思った事は無いんです。というのも、私自身売り手というよりは、常に作り手でありたいという思いが強く、製作したものを並べる場所が自然とお店となっていきました。だからこの場所も1Fがアトリエ、2Fがお店、3Fが撮影スペースという風に、アトリエで製作したものをすぐに2Fに並べられるようになってます。理想のスタイルはパン屋さんのように、裏で職人さんがパンを焼き、焼きたてのパンを熱々のうちに並べて売る。そんな場所でありたいと思ってます。
谷山:
なぜ目黒区東山で。
唐澤:
ここに来る前は代官山のマンションの1室でアトリエを構えていましたが、少し手狭になったので特に場所は特定せず探し始め、たまたま出会あったこのビルがとても気に入って東山に。もともとは風速計を作る会社の古いビルでリノベーションを重ね今の状態になりました、窓枠や階段は当時のまま、良い味わいが残りどこか懐かしさも感じるのがお気に入り。
谷山:
店名「アトリエペネロープ」の由来は。
唐澤:
当時、アクセサリーを製作する友人と構えたアトリエがあり、その屋号を決める際にたまたま流れて来た曲が「ペネロープ」(ギリシャ神話の女性を歌った歌)お互いに響きが気に入ってそこから取りました。深い意味は無く何となくフィーリングで(笑)
谷山:
帆布製品を作ろうと思ったのはなぜですか。
唐澤:
製作を始めた頃は、エプロンやクッションカバーなど室内の小物を作っていましたが、ある日、高速道路で見た軍用トラックの荷台に掛けられた幌を見てこれだと。 雨風をしのぐ強度を持つ幌の経年変化によって生まれる色褪せやしわが、まるで布に表情があるかの様に映り、この生地で製品を作ってみたいと思ったのがきっかけです。
谷山:
製作される上で大切にされていることは。
唐澤:
生地(素材)を活かす事を大切にしています。製作する時は考えすぎず生地を見て触って使いたい生地を決めてからモノ、カタチを決める。 殆どの生地は岡山県の倉敷産、昔ながらの力織機で織られる帆布は柔らかく表情もあり発色も良いのが特徴です。デザインが同じでも使う帆布によっては趣が全く異なるので素材感にはとにかくこだわります。
谷山:
一番大切な道具は。
唐澤:
裁断用のハサミかな。製作作業の中で最も重要な裁断。厚みのある生地を切る事が多く、力もいるので良く切れるのはもちろん、握りが良く重すぎず、軽すぎないものを選び、研ぎに出しながら20年ずっと愛用しています。
谷山:
お店の中で思い入れのあるものは。
唐澤:
マンションの1室からお店としてオープンした時以来、ずっと使い続けている特注のカウンターデスクです。使い勝手も良く、何より長年共にしてきたのでとても愛着のあるモノです。
谷山:
何をされている時が満たされますか。
唐澤:
最近は1人でお酒を飲みにいく時間ですね。その場でたまたま隣に居合わせた方とお話をすることも多く、普段知り得ない世界の話が聞けたりするのが楽しい。 あとは、車を運転している時。目的地もなく高速道路をずっと走っていたいと思うくらい運転が好きです。 (ちなみに愛車は?) 愛車はルノーのキャトルです。古い車なので故障は多いけれど手を掛けながらまだまだ乗り続けたい。
谷山:
ご自宅ではどういった家具をお使いですか。
唐澤:
北欧家具だと、ウェグナーのソファーテーブル、モラーのチェア。いずれもHIKEさんで購入したもので、大切に使ってますよ。あとは、コルビジェのソファーやイギリスのアンティークテーブルなど比較的、古い家具が多いですね。洋服屋に行くよりも家具屋に行く事が好きで、気に入ったものをすこしずつ集めてます。

ハイクより歩いて3分。緩やかな坂を登っていくと見えてくる白壁に黒い窓枠の素敵な佇まいの建物。 大きな窓からたくさんの陽射しが入る1Fの作業場では、小気味良いミシンの音が聞こえ作業風景を覗きつつ、色鮮やかなバッグやケースが整然と並ぶ2Fの店舗では 、こだわりの生地の質感を実際に確かめることができる。作り手とモノの近さは確かさと安心感を僕らに与えてくれる。ハイクの須摩とも、オープン当初からの長いお付き合い。過去にはHIKEバッグをペネロープさんで製作して頂いた事も。 唐澤さんはじめ、素敵なスタッフの方々が迎えてくれます。




記者:谷山(ジャーナル担当)

OUR NEIGHBORHOOD

JOURNAL on 8th May 2017

Interview with ateliers PENELOPE Director
Asuka Karasawa

ateliers PENELOPE Website

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