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神奈川県、横須賀市にある横須賀美術館にて「デンマークデザイン展」が開催されているとの事で訪れた。 環境全体が美術館とのキャッチフレーズのごとく、目の前には東京湾を臨み、心地よい海風を感じながら、 海上を行き交う多種の船舶を眺めることができる。振り返れば、新緑まばゆい観音崎の自然豊かな森があたり を包む自然とアートを楽しむ事の出来る美術館。

展示内容は、デンマークデザインの原点でもある20世紀初頭から、黄金期を迎える20世紀半ば、現在に至るまでの歴史 と共にその時代を象徴するデザイナーの家具を中心に、テーブルウェア、家電、照明器具など約190点が一堂に会する。 デンマークデザインに特化した展覧会としては日本初となる。

普段から北欧ビンテージ家具に慣れ親しんだ環境でも、当時の時代背景や初見の作品を目の当たりにする事で新たな発見もあり、 より理解を深める事が出来た。何より自身が、デンマーク人の暮らしであったり、モノ作りに対しての向き合い方に魅了されている事を再認識した。 最後の展示場所では、ウェグナーの残した名作椅子が置かれ自由に腰掛ける事が出来る。 座り心地の体感はもちろん、前半で得た予備知識を持って座れば、デザイナーの意図が浮かび上がってくるから面白い。

時代が変わっても多くの人々を魅了させ続けるデンマークデザインの裏側を覗ける展示です。

横須賀美術館、会期は6/25(日)まで。



記者:谷山

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JOURNAL on 12TH JUNE 2017

DENMARK DESIGN EXHIBITION

横須賀美術館