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私たちの暮らしの中で大切なリビングルーム。お引越のときには特に重視されるスペースではないでしょうか。それは心地よく過ごすことのできるリビングには、自然と家族が集まり笑顔も生まれるから。また、友人を招いた際にもここで寛ぐことを考えると、素敵にコーディネートもしたいところ。今回のジャーナルではショップディスプレイの一例からコーディネートのポイントをご紹介いたします。

まずはリビングの顔となるソファから検討されるのがいいでしょう。大きな家具ですから空間に与える影響も最も大きい。そこで今回は空間と同調するグレーのファブリックソファを中心に構成していくことにしました。グレーを選んだ理由はイージーチェアとセットでレイアウトしていることもあり、ボリューム感を考慮した為。また、ソファの脚は明るい色合いのオーク材ですから、ソファテーブルやブックケースもオーク材を選択。これだけでお部屋全体が爽やかな印象に。いずれも60年代のヴィンテージですから、経年変化による色合いにも協調性が感じられる。

ここに挿し色で色柄の効いたラグを敷いてあげるとコーディネートはぐっと引き締まる。ソファに腰かけ て寛ぐことを想定し、ラグの大きさはソファ幅と同等サイズかそれよりも小さくてもいい。床に座ったり、ゴロリと横になりたい場合にはソファよりも大きくゆとりのあるサイズがベスト。また、挿し色はラグ以外でも、クッションやブランケットなどでも構わない。季節や気分に合わせて時々変えてあげることで、いつまでも新鮮な気持ちで暮らすことができるでしょう。

テーブルはソファの柔らかなフォルムを大切にしたかったのでラウンド型に。意匠面での相性がよく、角がないため動線確保が容易な点も機能的。リビングではコーヒーや晩酌をされるくらいでしたら、コンパクトなサイズでも十分事足ります。天板はガラスなのでラグの素敵な絵柄を隠すことなく、高さはソファのシートハイとほぼ同じに抑えることで開放感を感じます。

リビングには背の低いキャビネットを合わせることが多いですが、今回はあえて背の高いブックケースを横にセット。すると高低差が生まれて、目線は自然と奥のブックケースへ。つまり視覚的に空間に奥行感をもたらす効果がある。(部屋を広く見せたいと背の低い家具ばかり揃えてしまうと逆に狭く見えることもあります) 小ぶりなオブジェをお持ちなら棚にゆとりをもってディスプレイすると、背板のオーク材を隠すことなく、木の風合いがお部屋中に広がります。すぐ手の届くところに収納があることは、お部屋を綺麗に保つ秘訣。雑多になりがちな日用品を整理整頓できる引 出しが下部に備わっている点もこのブックケースの魅力。

家具を個別に考えてしまうと全てが主役になってしまい軸を見失ってしまいますが、軸を決めれば意外とスムースに構築できます。あとはご自身の生活スタイルもしっかり把握することも大切。素敵で暮らしやすい家具選びにお役立ていただけましたら幸いです。スタッフにお声掛けいただければ、生活に合わせたご提案も承ります。

コーディネートに使用した家具について、詳しくは下記にてご案内しております。

ソファセットソファテーブルブックケース




記者:中島

STUDY

JOURNAL on 4TH SEP 2017

COORDINATE LIVING ROOM