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チーク材で構成されたラウンドテーブル。元々美しい木目を厳選されているようだが、経年変化によりさらに深い表情をしている。デザインはHenry Rosengren Hansenによるもの。製造はBrande Mobelfabrik社が手掛けており、ストイックな設計でも高い技術力で形にする優れた ファクトリー。両者はヴィンテージマーケットでも人気を集めるモダンな家具を多く残しており、こちらのテーブルもその一台。

天板は本を開いたように左右対称に用いられたブックマッチ。天然木の厚突板による木目の豊かさをよく表現されている。小口にまわる無垢材は太く、上質であること を物語り、さらにテーパーをつけることで野暮ったさを全く感じさせない。天板を左右から引くと、中央が割れて中からスペア天板が現れる。そう、このテーブルにはス ペア天板が2枚備わるのだが、一枚はふたつに折り畳んで本体に収納可能。もう一枚は冷蔵庫の隙間などダイニングのちょっとしたスペースに収めておくといい。それら を一枚一枚合わせてゆくと天板は500mmずつ拡張されて幅は1200 → 1700 → 2200mmとなり、最大8名で利用可能。これならご自宅に家族や友 人を招いてのホームパーティも安心。一般的なラウンドテーブルの場合、スペア天板を2枚とも別に保管しておく必要があることを考えれば、省スペースかつ労力も少な い点は嬉しいポイント。

また、幕板は天板の奥まった位置にあり、アームチェアを収めても幕板と干渉しにくい。これでテーブル周囲の動線をゆったり確保できることでしょう。そこに備わ る脚は下にゆくにつれ細くなるテーパーレッグ。鋭角に角度がつけることで、天板小口のシャープさと同調し一体感が感じられる。さらに内 側の面の角を削り影を作り出すことで、視覚的には脚がより細く繊細にみえる工夫は素晴らしい。一方で、テーブルや幕板との接地面は最大限確保されていますから、負 荷をかけても構造的な不安感は全く感じさせない。

角がないラウンドテーブルはダイニングにレイアウトし易く、動線確保にも効果的。直径1200mmあれば一人当たりのスペースにゆとりを感じ、皆が中 央に向き合って腰かけるから、自然とお互いの顔が向き合い会話も弾みそう。そして重厚なチークの色合いは、お野菜のグリーンやイエローをより鮮やかに引き立てます から、彩り豊かな献立を考えるのも楽しくなるはず。


次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアもご対応します。


木材の詳細はこちらをご覧ください。


コメント : 中島

Table
16D02-0066
直径1200 H720
Henry Rosengren Hansen / Brande Mobelfabrik / Denmark / 1960's / Teak wood
SOLD OUT