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シェーカースタイルのシンプルなダイニングチェア。シェーカースタイルとは18世紀後半から19世紀にかけてアメリカのシェーカー教徒達が生活の中で作りあげたデザインの総称。その特徴は、木材の無駄をなくし、加工がしやすいデザインであることが前提に、実用的で使い心地よく装飾を排除した中から生まれた機能美を表現するといったもの。そのスタイルは、瞬く間に世界各国に賞賛され家具デザインに多くの影響を与えた。北欧家具を代表するデザイナーの1人Borge Mogensenの代表作「J39」のように北欧家具にもシェーカースタイルに影響を受けたデザインが多く残る。

今回ご紹介する椅子もその中の1つだ。無垢のパイン材を使用したフレームは非常にシンプルかつ簡素な意匠ながら、直線的なフレームに曲線的な丸棒の貫を使用したり細部に遊び心も見える。特徴的な背もたれはラダーバックと呼ばれるはしご状のデザインは、背中全体を支えてくれしっかりと受け止めてくれるので安定感も得られる。 また、テーブルにセットした時のバックショットが美しい。

座面のペーパーコードはお尻の形に沿って沈み込んでくれるため見た目以上に座り心地が良い。パイン材と共に経年変化した表情は最高だ。さらにこの椅子の良いところはとにかく軽量なこと。女性でも片手で簡単に持ち上げられ掃除も楽々。毎日繰り返される椅子の抜き差しも抵抗がない。シェーカースタイルのテーマでもある「シンプルかつ機能的で道具として家具を使う」を体言した1台と言えるだろう。ペーパーコードは張替済。4脚セット販売(@35000 x 4)。


コメント:谷山(ショップスタッフ)

Chair
14S09-0105
W430 D470 H850 SH460
- - - - - / - - - - - / Norway / 1898 / Pine wood
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