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数えてみればオープンから20年近く、もう900回以上行ってきた毎週のディスプレイ替え. . . . . .



ウェブで検索すれば数えきれない程の情報がヒットし、本物と模倣品が入り乱れる現代。購入する側には正規商品を扱うショップを見抜く力が求められる。それに対する私たちの答えはショップを持つこと。ショップは皆さまと私たちを繋ぐ場となり、文字や画像では伝えきれない積重ねた経験を感じとっていただける大切な場所。HPでは家具そのものの魅力を最大限お伝えする努力をするが、ショップではよりリアルな体験をしていただけるよう、家具、小物、植物に至るまでコーディネートをしてご紹介することを大切にしている。

毎週土曜日の朝、まだ街が静けさを保っている頃にアトリエからのデリバリートラックが到達。ハッチバックを開くとオイルの香りがフワリと風に混じり、中にはメンテナンスを終えた家具がたっぷり積まれている。いつでも新鮮な状態でお客様をお迎えしたいという想いから、こうしたディスプレイチェンジを私たちは毎週行なっている。予め考えておいたレイアウト案に従って1箇所ずつ家具を入れ替え。素材や色のバランス、またダイニングやリビングなどの隣合う家具にまで注意しながら配置していく。

前日にメンテナンスを終えたばかりのフレッシュな家具が加わり、コーディネートを設えることで、以前からあった家具まで新たな装いに感じられるようになった。ショップの空気感が毎週入れ替わるから僕らも新鮮な気分で週末を迎えることができる。そう言えばハイクオーナーに何故ヴィンテージ家具屋になったのですか?と聞いたら「子供の頃から部屋の模様替えが大好きだったし、一点モノのヴィンテージ家具ならいつも入替えができて楽しそうだから」と話してくれたことを思い出した。

数えてみればオープンから20年近く、もう900回以上行ってきた毎週のディスプレイ替え。こうして試行錯誤を繰り返すことは私たちにも確かな経験となり、お客様へのご提案に繋がっている。ですから、ご来店されたら是非スタッフともお話をしていただきたい。家具のことやレイアウトのご相談、もしくはお手入れやアフターサービスなどについても丁寧にご案内いたします。

また、ショップではHP掲載前の家具と遭遇することもあるでしょう。殆どが1点物の家具ばかりですから、そうした出会いも楽しみのひとつ。但し、その逆もある。例えばダイニングシーンでテーブルを販売した場合、残った椅子やカップボードはショップから外してしまうこともある。それはディスプレイを通じて家具の魅力が最も引き出される舞台で皆さまにご紹介したいから。もし、お目当ての家具が見当たらない場合もスタッフにお声を掛けてください。もしくは事前にお問い合せしていただければ準備してお待ちできます。

今週もたくさんのお客様を迎え、私たちから離れてゆく家具。少し名残惜しいけれど、新たな活躍の場を与えられる家具は誇らしく微笑んでいるように感じられる。皆様、そして僕たちも気持ちよく過ごせるよう今日もまたショップを整えます。


記者:中島


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FROM HIKE

JOURNAL ON 2ND NOV 2017

DISPLAY CHANGE EVERY WEEKEND