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ポール・ヴォルザーによるデスクC35。ヴォルザーはボーエ・モーエンセンが初代所長を務めたFDB家具部門を引き継ぎ活躍したデザイナー。FDBとは生活共同 組合連合会のこと。デンマークの生活をより豊かにするべく1866年より活動し、衣食住全てにおいて欠かせない存在であった。家具部門は1942年に発足。安 価で良質な家具を一般市民に提供することでデンマーク国民の暮らしは豊かになり、生活やデザインに対する価値観が変わるきっかけとなったことでしょう。こちらはそんなFDBにて1958年にヴォルザーが手掛けたデスク。

幅1600とゆとりある天板サイズは沢山の資料を広げて作業するのに最適。PCモニターやキーボード、デスクランプなどをセットしても手元は広々使える奥行き も嬉しい。また、一見して感じる存在感は天板の厚みによるものだろう。間近に観察してみれば構造的な安心感と共に、天然木の存在感が目や手、腕の感触を通し て伝わってくる。

天板下には片側に2杯の引出し。このサイズのデスクであれば両袖に機能的な引出しが備わることが多いがC35ではそれをしていない。どうやらいく つかの理由があるよう。デスクは長時間腰かけることがありますから、座り心地を考慮しアームチェアを合わせることも多いはず。片袖であればスペースに余裕が生ま れ、回転椅子でも問題ないでしょう。

八の字に開いた脚によって幕板が内側に備わっていることも功を奏している。もう一つの理由は引出しを付け外し出来ること。天板下にある連結パーツを外せば工具なしで脱着可能。レイアウトに応じて左右付け替えてもいいし、生活スタイルの変化に応じて外してしまっても構わない。すると椅子を4脚合わせてられますから、ミーティングテーブルやダイニングテーブルとしても活用することもできる。引出し内部は仕切りなどないシンプルな内容。奥行き が深いですから意外とたっぷり収納できそう。背面も仕上がっているため島置きにも対応できる。

脚は太いオーク無垢材。骨太なストレート脚は専任のモーエンセンらしさが少し垣間見えるよう。斜めに伸びた特殊なつき方だが天板と強固に連結され剛性は十分。その代わり、一体での運搬となるため納品経路には注意していただきたい。自室やオフィスに無事に収められた姿を想像すれば、室内に木の温もりが広がり心穏やかに過ごすことが出来ることでしょう。

1959 11 4の刻印が裏側に。今から59年前の製造品です。ほぼ新品同様にメンテナンスを施しました。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアもご対応します。

倉庫保管となりますので、現物確認ご希望の場合には事前にご連絡を下さい。


コメント : 中島


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Desk
17D09-0029
W1600 D820 H720 配送料金Eランク
Pool Volther / FDB / Denmark / 1958 / Oakwood
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