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言わずと知れた名作椅子、アルネ・ヤコブセンによる「セブンチェア」。世界的に認知されており、デンマークに留まらず世界で最も売れている椅子と言われ、製作するフリッツ・ハンセンのもはやアイコン的な存在となっている。同社はこのセブンチェアを筆頭に成形合板やメタルワークを得意するメーカーとして知られ、木工中心の北欧家具の中で一線を画する存在であったと言えるでしょう。そんなお家芸である成形合板技術は1920〜30年代に確立しており、それを見たヤコブセンは自身の思い描くデザインがこれで実現出来ると感じたそう。その後、試行錯誤を経てアントチェアを発表。次いでこのセブンチェアをデザインしている。

腰を降ろしてみれば、三次曲線が体のフォルムに上手くフィットして板座ながら硬さを感じさせない座り心地。座面中央の窪みがお尻をベストなポジションへと導き、背もたれは上部が広がり安定感をもたらす。負荷をかけると適度にしなり体圧を分散、長く腰掛けていても疲れにくい点はこの椅子の最も特徴的なところ。秀逸なメタルワークによる脚は僅かに外側にひらくことで剛性を確保。この繊細さを実現するために素材、太さ、角度などあらゆる検証を重ねたと聞く。片手で持てるほど軽量性に優れ、スタッキングも可能と機能性にも優れている。

シートデザインを惹き立てるように深みが増したチーク材がシルエットを強調。このチーク材は現行のラインナップにはないヴィンテージならではの仕様。これをダイニングテーブルに何脚も並べた様子はきっと息を吞む美しさでしょう。ヤコブセンが追求した理想の椅子はただ壁際に置くだけで絵になりますから、来客用としてスタッキングしておくのもいい。もしくはデスクやドレッサーなどに1脚合わせても素敵。スチール脚はクリーニング、研磨を施しておりコンディションは良好です。

単体販売承っています。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアもご対応します。


コメント : 中島


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Chair
17D09-0152
W1340 D750 H500
Arne Jacobsen / Fritz Hansen / Denmark / 1952 / Teakwood
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