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JOURNAL / FROM HIKE / 月刊ハイク SEPTEMBER 2018



9月24日は旧暦でいう8月15日。いわゆる十五夜です。朝晩は秋を感じる日もあり空気も澄んできましたから、お月見をしながら静かに過ごしたいところ。しかし雲がお月様を隠してしまっています。9月の長雨を秋入梅(あきいりつ)と言いますが、6月のジットリした梅雨とは違い、過ごしやすくシトシト水が滴る風情もまたいいもの。こんな時は大人しく自宅で読書をするのがよさそうです。「灯火親しむべし」という中国の古い秋の詩があるのですが、涼しい夜は灯りをつけて楽しみなさい。という意味で、夏目漱石がこの詩を書籍で紹介したことから“読書の秋”という表現が浸透したとされています。北欧は夜の長い季節がありますから、上手に光を暮らしにとり入れる文化があります。これに習って私たちも光を見直して暮らしを豊かにするといいかもしれません。

さて、9月のハイクをレポートします。まずはハイクに新しい展示スペースが加わりました。今までは企画展示の際にご案内しておりましたが、今後は常時ショールームとなります。白い壁、白いカーテンによるクリーンな空間は家具のシルエットや色をよりよく表現できる展示空間でありつつ、コンパクトなスペースを活かして、そこがひとつの住空間の様に感じられるコーディネートにしています。集合住宅内のスペースとなりますのでスタッフがご案内させていただきます。ご覧になりたい方はショップスタッフにお声がけください。

また、ご近所のショップをご紹介するOUR NEIGHBORHOODでは日本食料理店「HIGASHIYAMA Tokyo」をご紹介。東山で20年あり続ける名店は、私たちの先輩であり盟友のような存在。敷地に一歩踏み入れた瞬間から、こだわり抜かれた世界観が広がります。素晴らしい空間でいただく日本食は、馴染み深いあたたかさと洗練された職人技を感じられることでしょう。ここに来るといつでも私たちは満足感と共に刺激をもらえる気がします。皆様もぜひ訪れてみてください。

最後に女性のお客様とのお話を少し。その方はおひとりでいらっしゃいました。素敵な家具を揃えたいが木材の種類、仕上げのこと、メンテナンスのやり方など分からない事が沢山あったそうです。私と家具の話をしているうちに少しずつご自分にあった家具が定まってきたようで、最後には「来てよかった」と言って帰られました。家具をお買い上げいただいたわけではないのですが、ハイクでの時間が楽しいものであれば私たちも嬉しいのです。分からないことがあれば遠慮なくスタッフにお声掛けください。

雨の降ることが多かった9月、ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

10月もよろしくお願いいたします。


文章:中島
画像:谷山、中島、須摩


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FROM HIKE

JOURNAL ON 9TH SEPTEMBER 2018

月刊ハイク SEPTEMBER 2018