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デンマーク人デザイナー アルネ・ヴォッダーによるダイニングテーブル。フィン・ユールと共に木工見習としての修行を重ね、1951年に自身の設計事務所をスタートさせる。建築家、家具デザイナーとして活躍する中で、このダイニングテーブルのファクトリーであるシバスト社の黄金期(1960〜70年代)に家具デザインを全て手掛けた。彼の作品にはいずれもエレガントさが漂う。色っぽいけれども華美でなく、木材の表情が豊かに伝わってくるよう。その魅力はデンマーク国内に留まらず世界中へと広がり、特にアメリカでの評価は高く、ホワイトハウスには彼の作品が使用されているという。

木材はヴォッダーが好んで使用したローズウッド材。現在ではワシントン条約で輸出入を制限される希少種で、独特な深い赤褐色の木目が美しいことからビリヤードのキューや楽器など趣向性の高い品々に用いられたことで知られている。それはこのテーブルの天板をご覧いただければご理解いただけるでしょう。天板周囲には厚みのある無垢材が用いられ量感を表現する一方で、斜めにカットすることで繊細さも感じられる。天板下の幕板に控えめに施された段付きの造形は脚との繋がりがより自然になる工夫。また脚との接合部分を増やし剛性を高めつつ、先細りするテーパーレッグがとても美しい。脚は組み立て式の為、狭い間口への搬入も心配ない。

角の無いラウンドテーブルはダイニングシーンの導線確保が容易で、皆が自ずと中心に向かい腰掛ける為、お互いの顔を見ながら自然と会話が弾む。 また、有機的な曲線が部屋に入る事で優しい印象を与えるのも特徴。天板中央にセット出来るスペア天板は2枚備わり、1枚がW495なので1枚セットでW1695、2枚セットでW2190と最大8人で使用可能。スペア天板には本体と同様に幕板がセットされますから、拡張しても一体感がありデザイン性を確保できる点は素晴らしい。普段はコンパクトに使用でき、休日には家族や友人を招いて食事を楽しむことの出来るテーブルは暮らしをより豊かなものにしてくれることでしょう。


コメント : 中島


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Table
18S06-0051
直径1200+(495×2) H720
Arne Vodder / Sibast / Denmark / 1960's / Rose wood
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