HIKE

チーク材によるダイニングチェア。デンマークで親しまれている定番的な構成と言えるだろうが、よく見るとどこか洗練された印象を受ける。北欧もミッドセンチュリー期に入り、モダンで無駄のない意匠、構造となったが、アノニマスのこの椅子はどんな工夫がなされているのだろうか。

まず、おっ！と気付くのは背もたれ。チーク合板を2次元的に曲げるだけでなく、縦方向にも僅かにカーブさせることで、まるで葉っぱの様に有機的な形状をしている。深く腰掛けたときに背中とのフィット感がより高められている。

座面にも注目してもらいたい。座枠がなく、シート周りにスッキリとした印象をもたらしている。後ろ側には貫もないので、椅子をテーブルに収めたときのバックショットは軽快。もうお気づきかもしれないが、座枠ごとファブリックで包むことで前途の様なミニマルな構成を可能としている。

また、一般的な座面は板座の上にウレタンをあわせ、ファブリックを張るが、この椅子は違う。ソファの様に座枠にウェービングバンドを張り、その上にウレタン、ファブリックとなる。つまり、腰を下ろしたときに底付き感がなく、フンワリとした弾力でお尻を受け止めてくれるので、団欒の時間が盛り上がっても快適に過ごせるでしょう。

クッション張地、ウレタンフォームは国内にて新規に交換済み。在庫は5脚。4脚セットと1脚での販売となります。

コメント：中島

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