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イルマリ・タピオヴァーラの名作マドモワゼルチェア。マドモワゼルとはフランス語で未婚の女性を指し、英語で言えば”Miss”と同じ意味。長いスポークバックに包まれながら美しき女性はすっと背筋を伸ばし座っている。低いシート高によって両足は丁寧に折りたたまれ女性らしい曲線美が描かれた座り姿はまさにマドモワゼル呼びには相応しい。タピオが何故フランス語にしたのか知る由はありませんがミスチェアよりも響きが美しいことは確かですし、もしかしたら当時お付き合いしていた女性がフランス語圏の人だったかもしれません。

長いスポークバッグにも関わらず大きさを感じさせないのは視線の抜けが良いからこそ。背板、またスポークは優しくR形状が描かれ背中収まりが大変よろしくしっかり体が休まりそうです。ご覧の通り座面はかなり大きく、またお尻形状に沿うように凹加工を施しているので座りの安定性は高いです。先に述べた通りシート高が低いので、脚を前に伸ばすことも容易なので小柄なマドモワゼル、Miss、Mrsの方々にも最適かもしれませんし、深く寛げるのでジェントルマンにもお勧め。

ちなみに座面上の犬は未婚のマドモワゼル・アズキ。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。


コメント:須摩(WEB担当)

Chair
15S06–0031
W520 D590 H910 SH390
Ilmari Tapiovaara / Edsby-verken / Sweden / 1956 / Black paint
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