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こちらの商品は現行品となります。

デンマーク人デザイナー、Cecilie Manz(セシリエ マンツ)によるアームチェア。Post Chairの名はコペンハーゲン市内の国立郵便局だった場所をFredericia社のフラッグシップショールームに改装したことが由来である。

彼女のデザインプロレスは、家具の用途を精査することから始まり、必要要素のみにコンセプトを絞り込むことで、機能から生まれるフォルムは無駄がなく、洗練されていることが特長。そして、現在ではコンピューターを駆使し、デザインや構造を検討するデザイナーが多い中、彼女のスタイルはあくまでアナログ。コペンハーゲンの自身のスタジオで紙に絵を描き、時には手近にある定規などを曲げ、理想とする曲線を見つけ出す。さらに試作の椅子のパーツ同士を接着する際に支えに使う部材もお手製だ。モダンでありながらも手仕事だからこそ生まれる使い心地と温かみが伝わるプロダクトのため世界で認知され、存在を示していると感じる。

モーエンセンの名作J39を彷彿とさせるシンプルなシルエットだが、彼女のこだわりが随所に見られるので順に追っていこう。まずは、オーク無垢材のフレーミングにおいて、前脚は垂直に地を捉えている一方、後脚は背もたれからくの字に曲がり、傾斜が付いている。アームチェアのため、寛いだ姿勢になった際に後方に荷重がかかることを想定して踏ん張りを効かせていることが窺える。また、アーム幅はコンパクト目であるが、シート部分が外側に膨らむことで窮屈さは感じず、意外にもゆったりと腰掛けることが可能。成形合板のシートは後方が立ち上がり、お尻をさりげなくサポートし、前方は腿裏に圧迫感が無いようになだらかにカーブしている。このような細やかな配慮がなされているのも常に使い手の立場に寄り添ったモノづくりをしている証。個人宅はもちろん飲食店やオフィスなど幅広いシーンで活躍できるチェアだろう。

Cecilie Manz(セシリエ マンツ)は2007年にフィン・ユール建築賞(Finn Juhl Architectural Prize)ならびに家具賞を、2008年にはベルリン芸術賞(Kunstpreis Berlin)、2009年にはブルーノ・マットソン賞(Bruno Mathsson Prize)、2011年にはソーバル・ビンデスブル・メダル(Thorvald Bindesbøll Medal)を受賞するなど、数々の受賞歴を持つ。また、彼女の作品は ニューヨーク近代美術館やデザインミュージアムデンマークなどのランドマーク的な施設において常設展示されている。

仕上げは下記から選ぶことができます。
Oak Lacquered ¥167,000+tax 掲載画像と同仕様
Oak Light Oil ¥161,000+tax
Black Lacquered ¥161,000+tax

また、シートがファブリック・レザー張りの仕様もございますので、ご希望の方はお問合せ下さい。

納期は通常3-4カ月となります。

Fredericia社の詳細はこちらをご覧ください。

コメント : 萱野

Post Chair
Import
W540 D495 H795 SH450
Cecilie Manz / Fredericia / Denmark / 2019
下記価格はOak Lacquered仕上げの場合
167,000円(税込183,700円)