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フィンランドのガラスウェアメーカー「イッタラ」を代表するタンブラー「アイノ・アアルト」。作者は製品名の通り、デザイナーとして素晴らしい成功を収めたアル ヴァ・アアルトの妻として公私共に夫を支えたアイノ・アアルトによるデザイン。発売後、80年の時を経た今でも同社のアイコン的存在として、世界中で親しまれる名 作を彼女は生み出した。こちらは中でも1935-1938年に製造された初期のもの。現行品のラインナップにはないリオ・ブラウンカラーは当然魅力のひとつだ が、誕生の軌跡を見ていくと、その存在価値がより深まってくる。

イッタラの前身にあたるガラスファクトリー カルハリ・イッタラ(カルハリはフィンランドの地名)が1932年に開催したガラスコンペにアイノが参加したこと が始まり。彼女は殆どのデザインを夫アアルトと共作していたのですが、この時は一人で参加した数少ないプロジェクトの一つ。当時は「Bolgeblick(ボルゲ ブリック)」と呼ばれ、意味はスウェーデン語で水の波紋を意味していました。それは製品を上から覗き込むと一目瞭然。厚みのあるガラスにつけられた起伏を通し て見える光の連続は、吸い込まれるような不思議な美しさがある。シンプルな形状から生産性も高く、すぐに製品化。1936年のミラノトリエンナーレでは金賞を受 賞し、その存在を一気に世界に広めていった。

作られる期間がながければデザインの変更も何度かあるもの。30年代初期はガラス表面の起伏が激しく、陰影も随分ハードでかなりエッジの効いたデザイン。突部 分にダメージがつきやすいこともあり、30年代後半からは緩やかなウェーブパターンに改良され、私たちの見慣れたフォルムに。また、30年代は物資が乏しかった時 代背景から、その時工場にある色付きガラスを再利用して作られていたそう。ボテっとしたガラスの厚みや、丸み、よく見ると飲み口に少し歪みがあったり、気泡もチラ ホラ。現行品の精度の高いプレス技術との違いには、時代の流れを感じるし、当時のその瞬間にしか出せない色や質感だと思うと特別な気持ちにもなる。現代との造り の違いはたくさんあるから、見比べて色々発見してみるといい。

使い勝手はというと、底にゆくにつれ細くなっているから女性でも持ちやすい大きさ。ガラス表面の起伏は重ねたときの一体感も素晴らしく、厚みがあるから安心 感も高い。内面にも僅かに起伏を感じるが滑らかに仕上げられて口当たりは良好。水やジュースもいいが、落ち着いた色合いのグラスにはレッドワインも似合うだろう。カジュ アルな日々のディナーにどうぞ。ヴィンテージコンディションですが、チップはなし。状態が気になる方はショップにて必ず現物をご確認ください。在庫は2。左記価格は一つ単位。


コメント : 中島(ショップスタッフ)

Glass Cup
AINO040
直径74 H87 180ml
Aino Aalto / Karhula(Ittala) / Finland / 1934
SOLD OUT
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