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家族が集まり団欒のひとときを過ごすダイニング。テーブルの上に吊るすペンダントランプを購入する際にどんなランプがいいのか。沢山の種類が存在し悩みが尽きな いところだが、それはお住いの環境によって適したランプがあるからに他ならない。では、どんなところに気を配ればいいか考えてみましょう。

ダイニングのランプは主にテーブルを明るくすることが目的なので、お部屋の広さではなくテーブルの大きさに合わせたランプを選ぶことが大切。もちろん空間全 体の明るさも考慮するが、明暗差をあえてつけることで自然と視線は明るいダイニングテーブルに集まってくる。

それでは具体的に例を挙げてランプを紹介してみたい。ランプの種類は大きく分けると2つ。下方を中心に照らすシェードタイプと、ガラスボウルなどによる全方向タ イプ。そこでルイス・ポールセンのシェードタイプPH5、同じくルイス・ポールセンの全方向タイプ ラジオペンダントを想定してみる。

PH5はシェードで光源が巧みに覆われているため、眩しさを感じませんからストレスなく食卓に迎うことができる。テーブルには直接光が降り注ぎ、並べられたお料理や食器が美しく演出される。もしお部屋が薄暗い場合には、テーブルランプやフロアランプを上手に配置して、光のたまりをつくってあげると空間に奥行きも感じられる。

一方、ラジオペンダントは天井にまで光が届く全方向タイプですから、壁や天井によって拡散された光がお部屋全体に広がりパァと明るい印象になる。また、ガラスボウルの下方が開いているのでテーブルは特に明るい。その為、一灯でテーブルとお部屋全体、どちらも明るくされたい方にはラジオペンダントがお勧め。明るすぎる場合には、調光したり電球をW数の小さいものに変えるなど工夫してみるといい。

もし、1800mm以上の長いテーブルをお使いの場合には、小ぶりなランプを複数横並びに吊るすと天板の隅まで均一な明るさで照らすことができる。これには配 線ダクトが必要となり、ない場合には工事が必要。テーブルの設置場所を想定して慎重に取り付け位置を決定する。賃貸住宅の場合は、引掛けシーリングに取り付けるタ イプもあるのでご安心を。スポットライトと併用し、壁面のアートやお花に光をあてて演出してみるのも面白い。

時折、ご質問をいただくLED電球への交換について。ランプによって注意はあるが、いずれのランプもLED電球に交換可能。最近はLED電球のクオリティがあが り、価格も抑えられ、暖色系も電球色に近くなってきたこともあり注目されている。なんといっても電気代の安さと寿命の長さは魅力的。しかし、白熱球の魅力も確かにあると思う。機能としてモノを照らす以外に、あたたかな光は落ち着きをもたらしてくれる気がする。

そう、光の色は大切な要素。最も大切なのは食事を美味しく見せることだが、その他にもテーブルでお仕事をしたり、お子さんが宿題したりすることもあるでしょ う。疲れた体をゆっくりと休めるなら暖色がお勧め。長時間のPC作業などで疲れた目をやさしい色調で癒してくれる。また、食卓には程よい陰影が表現されてお料理が より美味しく感じられる。さらに、お肌が健康的できれいに見える効果もあり、多くのランプに標準でセットされているのも頷ける。日常的にホームオフィスとしてダイ ニングテーブルの一角で仕事をするなら昼白色がお勧め。日中の自然光のような爽やかな光でモノが見やすくて目が疲れにくい。反面、お部屋が少しのっぺりとした印 象となるため、雰囲気は少し損なわれてしまう。ならば、デスクランプを併用すればこの問題は解決するかもしれない。洗練されたデザインなら住空間にあってもさほ ど気にならないだろう。

最後にランプの位置をどうするか。テーブルの中央で、椅子に座ったときに僅かに視線に入るよう低く吊してみるのが一般的。目安は天板か ら60〜80cmの高さ。光の広がり方やランプの大きさなどで微調整してみましょう。長さ調節はコードの途中で縛るか、市販のアジャスターを使用すれば、様 子を見ながら調整ができ失敗がない。もしくは、事前に長さが決まっていれば、ランプ注文時にコードカットの依頼をするとよりスッキリとまとまる。

こうして、様々な要素に分けてランプを考えてみると、ご自分にあった照明が随分絞られてくるのではないでしょうか。光を大切に考えてみれば味や香りまで変わって くるような気もしてくる。意匠だけでなく、五感に響くランプを探されてください。新居の照明計画、各照明のご質問、ご購入に関してはショップまでお問合せ下さい。



画像ランプの詳細はこちらをご覧ください。



記者:中島

STUDY

JOURNAL on 16 JULY 2017

PENDANT LAMP