HIKE

60年代のデンマークを代表する定番的なダイニングチェア。一見すると同材に映るが、背もたれはオーク材、フレームはビーチ材と、色味の似ている ２種を使い分けている。経年変化によりともに深みを増した色艶でお互いの持ち味を引き立てあう。現行の家具ではこの深みを出すのは難しく、 ビンテージならではの佇まいといえる。

背もたれのオーク材には、オーク材特有の模様虎斑(とらふ)が綺麗に入る。 背もたれ下端の中央部分を尖らせることで少し緊張感が漂う。見れば座面の後部も同じ意匠でリンクさせている。実際に腰掛けてみると、中央に向かって少し窪んだ座面は お尻にフィットし、緩やかなカーブの背板は姿勢を補正してくれる。 姿勢良く座れる椅子は猫背気味の僕には最適だ。

張地、内部クッション材は新規に交換済み。生地はデンマークの老舗ブランドKvadrat社の“Clara”をセレクト。Claraは染色前の羊毛の色味を生かして一つ一つ丁寧に紡績、染色。個体差のある毛の色に合わせて編み方を調整して素材の良さを最大限に引き出すこだわりが詰まっている。フレームとの相性も良く、爽やかな印象に仕上がった。4脚セット販売(@52.000x4 )。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、中材のウレタン交換、生地張替え、木部のアフターケアもご対応します。

コメント :　谷山