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ダイニングテーブルと椅子。どちらも単独で使う機会は少なく、合わせて使うことが想定された家具。日々の暮らしで使うものだから、コーディネートは慎重に選びたい。気に入ったテーブルや椅子が見つかったなら、お互いが上手にマッチするかどうか。今回のジャーナルではテーブルと椅子のサイズバランスについてお話します。

テーブルの使い心地を左右するのはテーブルの高さと椅子の座面高との“差尺”。この差尺が270〜300mmが適切と言われている。例えば高さ720mmのテーブルにシートハイ440mmの場合、差尺が280mmとなりバランスがよい、ということ。差尺が適正だと、椅子に腰かけてテーブルに手を置いた際、腕の角度は自然で、背筋も伸び自然と正しい姿勢に導いてくれる。もしテーブルに対して椅子が高い(差尺が小さい)と顔がテーブルから離れてしまい、食事や本を読むときに背もたれから体が離れ前かがみになってしまう。椅子が低すぎる(差尺が大きい)と腕が高い位置になり不自然な姿勢に。もちろん、この適正値は体格によって変わるのであくまでも目安にして下さい。

テーブルに合わせる椅子のすわり心地も大切だ。気になる椅子があれば実際に座ってみましょう。(ショップでは靴を脱いで椅子に座る事をお勧めします)。椅子に深く腰掛けた際にカカト浮くようであれば、シートハイが少し高いか、もしくは座面の奥行が有り過ぎます。カカトが浮く事で太ももの裏が圧迫され長く腰掛けることができません。テーブルとの差尺に注意しながら脚先をカットすることで問題は解消されます。ヴィンテージ家具に手を加えることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、使う人が心地良く使い続けられる事が当時のデザイナー、職人の希望であると信じています。

ショップにてたくさんのテーブルと椅子に触れ、一般的な差尺を気にしながらも自分だけのすわり心地を見つけて下さい。末長く使う道具だからこそ自分に適したモノを。その為のサポートはさせていただきますのでスタッフまでご相談下さい。




記者:中島

STUDY

JOURNAL on 11 AUG 2017

SET TABLE & CHAIR