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ゲタマ社で製作されたハンス・J・ウェグナーによるイージーチェアGE290。骨太なオーク無垢材のフレーミングはいかにもウェグナーらしい。彼はデザイナーでありながら職人としての一面もあり、自らの手で1/5スケールの模型を作り、製作過程や構造、座り心地、様々な気づきを得たという。油の乗った39歳の時にデンマークのマットレスメーカーでもあったGETAMA社と手を組み製作された。発表から60年以上経過した現在でも尚「290(ニーキュウマル)」の愛称で親しまれ続けている。

さっそく座り心地を試してみよう。腰を降ろしてみると座面角度が深くセッティングされ、自然と体が背もたれに導かれる。全身の力を開放して寛ぐことのできる安楽性の高さはさすが。クッション中材はメーカーの強みを活かしてスプリングがセットされ、しっかりとした弾力を感じ、お尻が沈み込み過ぎることなく長く腰掛けいられるでしょう。シートハイが抑えられていますから、足裏を確実に床に接することができるのも快適さを感じる要因。幅広のアームは手馴染みがよく、思わず手は木目を確かめるように撫でてしまう。立ち上がる際には両手でホールドし易く、力がしっかり伝わり立ち上がる動作も苦にならない。

フレーミングは大胆にオーク無垢材を使用しながらも、野暮ったさを感じさせない秀逸な意匠美。全高が低いから室内の圧迫感は感じさせず、リビングや書斎、ベッドルームなど幅広くレイアウトできる。豊かな木の温もりを感じながら、読書や映画鑑賞をお愉しみください。

クッション張地、ウレタンフォームは国内にて新規に交換済み。張地は今年で創業68年になるデンマークの老舗生地メーカーDANISH ART WEAVING社の「Nice(ニース)」をチョイス。創業当時のラインナップをいまでも大切にする同社は、一貫した管理の中で行われる紡ぎ、染色、織りから生まれる高品質な生地を提供。そんな50年代の雰囲気をまとったクッションと経年変化したオークフレームは旧知の仲とも形容できるほどに上手に馴染んでいる。ウールとリネンの混合生地でさらりとした質感がとても気持ちがよい。

Nice生地価格は1mあたり¥15.300/m。張替えには2m必要なので生地代だけでも¥30,600。さらに職人による張替工賃が加わりますが、それらはすべて本体価格に含まれています。良質な天然素材を使用したDANISH ART WEAVINGの生地は、風合いの変化を感じながら末永くご愛用いただけます。

Danish Art WEAVING社の詳細はこちらをご覧ください。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、中材ウレタン交換、張生地の張替え、木部のアフターケアもご対応します。


コメント : 中島

Easy Chair
17D02-0088
W750 D820 H720 SH400
Hans J Wegner / Getama / Denmark / 1953 / Oak Wood
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