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打刻は1959年9月2日。今から58年前に製作された椅子。ポール・ヴォルザーによるダイニングチェアJ48。ヴォルザーはボーエ・モーエンセンが初代主任を務めたFDBモブラーの2代目として活躍したインハウスデザイナー。実直な佇まいはモーエンセンが残したフィロソフィーを確かに受け継がれていて、耐久性と生産効率に配慮された秀逸なデザイン。

まず特徴的なのは背もたれ。3本の笠木がなんともシンボリックな意匠だが、座り心地の要でもある。後脚は弓なりに曲線を描き、笠木部分は後方へセットバック。実際に背を預けてみると、深く腰掛けたときには下の笠木が腰をサポートし、少し浅く腰掛けてみると全ての笠木をもって体を支えてくれる。つまり、姿勢や体格を問わない快適性が考慮されているのでしょう。また、正面から椅子を見てみると八の字に脚が開いていますから横揺れに対する安定感も申し分ない。シートは懐が深く、新たに交換したウレタンフォームによりソフトな触感。これなら食事の後もついつい長居してしまいそう。

ファブリックはイギリスのファブリックメーカーSandersonで張替済み。上質なウールで紡績され、フェルトのようなスムースな肌触りはとても心地がいい。経年変化したオーク無垢材との相性も思ったとおり素晴らしい。

在庫は3脚。2脚セット、もしくは単体でのお申し込みが可能です。ご購入フォームの備考欄にご希望数量をご記載ください。左記価格は単体の場合となります。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、中材の交換、張生地の張替え、木部のアフターケアもご対応します。


コメント : 中島

Chair
13D10-0025
W500 D500 H780 SH430
Poul Volther / FDB Mobler / Denmark / 1960's / Oak wood
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