HIKE

ボーエ・モーエンセンがFDBモブラーに在籍していた頃に手掛けたブックケース。戦後のデンマークは狭い住宅が多い中で、使いづらく大きな古い家具を使用したそう。その状況を改善するべくモーエンセンは 安価で機能的、そしてコンパクトな家具を次々と考案。このブックケースにも暮らしを豊かにしたい、という想いが感じられる。

高さ、奥行きが抑えられレイアウトし易く、動線確保も問題ない。幅方向は1200以上あり程よく容量を確保しつつ、可動棚によって自由な棚間隔に調整し効率的な収納が可能となる。直線的な構成は生産効率を考慮している証だが、シンプルだからこそディテールに対するこだわりが垣間見える。前面の四方枠は斜めに継ぎ合わせられて小口を見せない工夫がされている。また、脚と幕板に設けられた筋交いは家具には珍しい手法を採用。重い本を沢山収納してもこの構造なら耐荷重も問題ない。筋交いの内側を少し丸く削り出すことで、構造と意匠性が考慮された素晴らしいアイデアと言えるでしょう。脚部が堅木のオーク材なのも安心だ。

オフィスや書斎で実用的な収納にされたり、もしくはリビングの飾り棚として写真集やオブジェを並べてもいい。天板の高さはお腹位ですから、ソファに腰かけたときには目線の高さ。トップディスプレイを楽しんだり、壁面にアートを飾るのも素敵。本体に用いられたチーク材は経年変化で素晴らしい色合いとなっていますから、飾ったものがいっそう美しく映えることでしょう。

在庫は2台。単体販売(@210.000+tax)も可能ですが、2台並べてレイアウトすると直線的な構成や筋交いの意匠が連続し、このブックケースの持つ魅力がより引き出されるよう。

追記：1台は販売済み。残り1台となりました。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアもご対応します。木材の詳細はこちらをご覧ください。

コメント :　中島

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