HIKE

1956年、アルネ・ヤコブセンが手掛けたSASロイヤルホテル。北欧家具と携わっていると度々耳にするこの建物。ヤコブセンの代表作であることに違いはないが、このプロジェクトの一環で「エッグチェア」「スワンチェア&ソファ」そして今回ご紹介する「3300シリーズ」が誕生している。いずれの椅子も現代でも親しまれる名作ばかり。3300シリーズは1940年代に自邸のために作ったソファがデザインのベースとなっているそう。じっくりと確かめたソファということですから座り心地にも期待できそうだ。

さっそく腰をおろしてみる。スプリング入りのクッションがお尻をしっかりと受けとめて、反発力を感じる。僅かに後方へ角度が付けられており上体は自然と背もたれへ導かれる。背もたれ中央の縫い目から下側が少し張り出て腰をサポート、控えめな沈み込みとの相乗効果で長く腰掛けていても疲れにくいでしょう。スチールによるフレーミングは繊細ながら剛性があり安心感のある座り心地。本来影に隠れるべき構造体が意匠面でも欠かせない存在として機能した秀逸なデザインは流石と言わざる得ない。およそ60年前の作品とは思えぬモダンさからはヤコブセンの高い美意識が伺える。

リビングはもちろんのこと、視線抜けのよい軽やかなデザインは書斎やオフィス、ベッドルームなどレイアウトの幅は広い。国内で張り替えたやや起毛感のあるファブリックはスウェードのような気品をもたらし、肌触りも心地よい。内部クッション材も新しくしていますから、これから末永くご愛用いただけます。

3300シリーズは現行品一人がけ（￥512,000〜）のお取り扱いもございます。イージーチェアの他、2人掛け、3人掛けのラインナップもございます。ご相談下さい。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、生地張替え、木部のアフターケアもご対応します。

コメント :　中島

木材の詳細
メンテナンスサポート
画像、文章の無断転載に関して