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JOURNAL / OUR NEIGHBORHOOD / SHED THAT ROARED



今回のOUR NEIGHBORHOODはハイクから徒歩10分、オリジナルキャンバスバッグをメインに販売するショップ「Shed That Roared(シェッド・ザット・ロアード)」。マネージャーの潮田雄也さんにお話を伺いました。

谷山:
お店の始まりについて教えて下さい。
潮田:
元々は、弊社「raregem」代表である西條賢が中目黒でオリジナル、受注家具の製作と内装設計の仕事をしていて、よりリアルな空間作りを感じていただく為のショールームとして2010年にオープンしました。 空間に合わせてインポートの家具や雑貨の取り扱い始める中で、自分が使い易い大きなツールバッグを作ったのがきっかけでバッグの販売を開始。 当時は、モデル数も少なく前を通る人から「ここは何屋さんですか」という質問をよくされたと聞いています。 ただ、今もバック屋さんという固定概念はあまりないのですが、常に自分たちが欲しいプロダクトを世の中に出していきたいという考えでの中、今アウトプットしたいメインアイテムがバックということです。
谷山:
店名「Shed That Roared」の由来は?
潮田:
Shedが「小屋」、Roaredが「ガヤガヤ騒がしい」と言う意味で、直訳すれば「ガヤガヤと騒がしい小屋」。 職人が物作りをする際に発する作業音や、訪れたお客さんが商品について色々な意見を交わし合う賑やかな場所でありたいという意味が込められています。
谷山:
販売されているバッグについて教えて下さい。
潮田:
大きく分けて2種類あります。まずは、レザーバッグの「Boston」というシリーズ。 設計施工を通して出会ったバッグ屋さんの技術力に惚れ込み誕生しました。 特注の牛革を使ったボストンバッグは、滑らかで柔らかい質感と軽さが特徴です。 もう1種類は「Studioline」というキャンバス生地を使ったシリーズで、名前の通り自社工房で断裁から縫製、納品まで行っている完全オリジナルです。 キャンバス生地は岡山県の倉敷で、昔ながらのシャトル織機で織られた丈夫で質の高い生地。 最も大切にしているのは、とにかくタフで道具として長く使える事。 その為、糸や縫製方法にもこだわり、経年変化で美しくなるよう化学薬品での仕上げはせず生地本来の自然な風合いを楽しんでいただけます。
谷山:
どういったお客様がいらっしゃいますか。
潮田:
ご来店いただくお客様は、年齢、性別、国籍も多様です。 目的を持って来ていただく方はもちろん、通りすがりでふらっと立ち寄ってくれる方も。 職業柄多くの荷物を運ぶカメラマンやスタイリストさんも多いですね。 ファッションと道具の間を行き来するバッグは、お客様それぞれの考え方や用途が様々で面白いです。
谷山:
何をされている時が満たされますか。
潮田:
自分でモノを作っている時が一番満たされます。 自分で使うのももちろんですが、人に使ってもらえた時に幸福感を感じます。 最近は、カードケースや石に革を巻いてペーパーウエイトを作りました。 お店で取扱う商品と共通する部分ですが、経年変化を楽しめる素材を使ったモノづくりが好きですね。
谷山:
ご自宅ではどういった家具をご使用ですか。
潮田:
部屋のメインには、インダストリアルな雰囲気でどしっとした佇まいのテーブルを使用しています。

ヴィンテージの扉と経年変化した木のファサード。窓越しから見える店内に期待感を高められ、 重厚な扉を開けば使い込まれた什器の上に沢山のバッグや真鍮、木工小物がバランスよくディスプレイされている。それはまさに店名の如く職人のアトリエ小屋に招かれたかの様。 自分たちが欲しいと思えるものを、というコンセプトのもとで製作された商品は、規格品では決して見る事の無いサイズやデザインもあり新たな発見もあった。 素材感を活かした作りはじっくりと時間を掛け 育てるのが楽しみとなり愛着も湧く事だろう。 自社工房にて修理などのアフターケアも行なってくれる為、安心して使用できるのも魅力。 内装設計、商品全てを手掛けるraregemの世界観を感じながら自身のスタイルにあったバックや小物をみつけてみては。



記事:谷山
写真:中島


Shed That Roared
WEBSITE
〒153-0044 東京都目黒区大橋1丁目1-11 パラスト上目黒1F
Tel 03-6427-8485
営業時間:木、金、土、日 12:00-19:30

OUR NEIGHBORHOOD

JOURNAL ON 5TH NOVEMBER 2018

INTERVIEW WITH SHED THAT ROARED MANAGER
YUYA SHIOTA

SHED THAT ROARED WEB SITE