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ボーエ・モーエンセンによるレザーソファ「Model 2213」。デザインの端はモーエンセンが師事したコーア・クリントのソファにあるように思う。1920年にクリントが発表したソファのデザインを踏襲したデザインに、発達した技術とモダンな意匠を融合させた「Model 2213」は現代でも愛され続けるパーマネントデザインへと昇華された。モーエンセンの手がけた多くの家具の中でも最も認知、評価されているソファの一つに挙げられる。

一目見て感じるその存在感。重厚で艶やかなレザーの表情を醸し出すために、フレデリシア社はレザー品質を保つために相当の努力をしていると聞いた。しっとりとしたレザーは触感で分かるほどに厚みを感じ、座っても前滑りすることなく体に落ち着きをもたらしてくれる。沈み込みすぎず、じっくりと身体にフィットしていく感触は、トップクオリティのフェザー、ダウン、ウレタンチップが考え尽くされたバランスでクッション内に配合され、はじめは美しいフレーミングに目を奪われたが、座り心地を追及されたクラフトマンシップは座って初めて、完成された最上級であることに気付く。内部のヌードクッションはレザーカバーから取り出し、時折天日干ししていただければ、ふっくらと弾力が再生するので半永久的にこの座り心地を保つことが出来る。その際に気付いたのだが、ヌードクッションは九つの部屋に分かれるように縫い分けられている。こうすることで腰掛けた際に中身が片寄らないような構造になっていたのだろう。目に見えぬところにまで配慮が行き届いている。

モーエンセンの自邸に納めて自らその使い心地を確かめたと聞くが、なるほど、確かに素晴らしい。上質な素材選びは当然価格に反映されるものの、長く使いむことが出来ることをこの一台は物語っている。そして時代を超越した意匠性の高さはクラッシックにもモダンにも対応可能。

レザーは多少使用感があるものの、まさにこれからが本番といった佇まい。まだまだ末長くご使用していただけます。ご購入後の張替、クッション中材の調整も承れますのでご安心ください。また、カバーはご自身で交換可能ですから季節に応じてリネンのカバーをご用意されるのもお勧めです。

こちらのソファは現行品(200万円〜)のお取扱いもございます。詳細は こちらをご参照ください。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。


コメント:中島(ショップスタッフ)

Sofa
16D02-0075
W2210 D820 H430 SH430
Borge Mogensen / Fredericia / Denmark / 1971 / Oak wood
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