HIKE

なんと美しいキッチントローリーだろう。家具としてはサポート的な役割だが、この一台が空間にあるかないかでコーディネートが一気に引き締まる。なんといっても意匠の決め手は天板のタイル。重厚な木目のローズウッドとの組み合わせはこの上なく上品な佇まいだ。

タイルはRoyal Copenhagenのトップアーティストとして数々の名作を手掛けたNils Thorssomによる「BACA」シリーズのもの。淡いグリーンに古代を思わせるような不思議な魅力を放つ絵柄は一つ一つハンドメイドによって描かれている。木部はデンマークの老舗家具メーカーHaslve社のSeverin Hansen Jrが担当。シンプルながらエッジの効いたデザインで、特に天板と脚の接合部分を綺麗に斜めに合わせる手法は彼ならでは。さすがというべき高い技術をもって形作られている。天板四方の立ち上がりは料理や飲み物が滑り落ちないための工夫。タイルを際立たせつつ安心感を感じる配慮は素晴らしい。

タイルは美しいだけでなくキッチントローリーとしての機能を高める上でも有効で、水分や熱に弱い木の特性を見事に補い、冷たいワインクーラーやお鍋をダイニングテーブル脇でサーブしておいても問題ない。両者が長所を惹きたてあった見事なコラボレートファニチャーといえるでしょう。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：中島（ショップスタッフ）