HIKE

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ハンス・ウェグナーによるソファGE375。これぞイージーチェア(安楽椅子)と言えるくつろぎを追求したデザイン。座面の延長がそのまま後脚となるウェグナーらしい三角構成は部材の数を削減しながらも、低重心で高い安心感を感じられる。幅の広い肘掛けはこのソファの象徴的なところの一つだから、きっと職人が木目の美しいところを選んでいる筈で、だからこそオーク材の豊かな木目を体感できる。肘掛けは水平ですから、飲み物を置くことも可能。手を添えるにも最高だから、一度慣れてしまうともう他のソファは座れない。

背面に目を向けると圧巻の構造美が待ち構えている。各部材が複雑に組み合わさり、連続する様子はとても美しいから、ソファを壁際にセットするのではなく島置きに配置したい。そして、最も特徴的なのはソファからパーソナルチェアに分割出来ること。しかもアームの取外しも可能だから、ライフスタイルの変化に合わせて使い込んでゆけるのが嬉しい。

腰かけてみると、座と背の角度が深くゆったりとしたシートポジション。薄いながらも固めにセッティングされたウレタンフォームがしっかりと体重を支えてくれる。クッションは幅広で大人の男性でもゆとりを感じるほど。ハイバックの背もたれは肩から首までサポートしてくれ、全身の力を椅子にゆだねて寛げる。枕部分は独立しており、パーツの取付け方を変えると、枕ポジションが上下に調整可能。ご家族の体格に合わせてサッと切り替えられる。枕を包むカバーは洗濯可能、クッションは定期的に風通しのいいところで天日干し、もし汚れが付着してしまった場合には、水で薄めたウール用の洗剤を含ませた布でたたくといい。

クッション張地、ウレタンフォームは新規に交換済み。生地はファブリック分野で世界的なトップブランドKvadrat社の“Savanna”をセレクト。生地の価格は¥17,000/m。張替えには生地が6m必要で、生地代だけでも¥102,000。これに張替加工賃も加わるのだが、これら全ては価格に含まれおり、最高ランクの生地をお楽しみいただけます。

Savannaは読んで字のごとくサバンナの雄大な自然を表現した生地。うっそうとした茂みのように立体感のある折は光の当たり方によって、燃えるような太陽と、夕刻の不気味さを感じ取ることが出来る。力強いオーク無垢材との相性も抜群。長くエイジングしてゆく様を楽しんでいただきたい。ウールは呼吸する素材とも呼ばれるほどに調湿効果が高い素材ですから、意外にも湿度の高い日本の夏には最適。使うほどに滑らかになり、体に馴染んでゆく感覚を体感されてください。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、張生地、ウレタンの交換、木部のアフターケアも対応します。


コメント : 中島(ショップスタッフ)

Sofa
16D06-0164
W1510 D940 H960 SH420
Hans J Wegner / Getama / Denmark / 1969 / Oak wood
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