HIKE

Kvadratは雄大な自然に囲まれたデンマークのユトランド半島より上質なファブリックを提供し続けるテキスタイルメーカー。1968年から培った豊富な経験は世界中で評価され、ニューヨーク現代美術館やベルリン国会議事堂など世界的に評価を得ている建築に採用される他、安藤忠雄、隈研吾ら日本の建築家にも指名をされる。

Kvadratの特徴はウール。ほとんどの生地にウールを用いる程にこだわりと自身をもっている。原材料は毛玉になりにくく、染色にも適した上質なニュージーランドウール。契約農家から種類を厳選して羊毛を仕入れ、経験豊かな傘下の工場にて染色から紡績まで一貫して管理することで高いクオリティーを維持し続けている。ウールは呼吸する素材と呼ばれ、湿った環境下では吸湿し、乾燥した環境下では調湿してくれる。湿気は繊維内部に吸収されるから、肌触りはカラッとしており、使うほどに滑らかに体に馴染んでいく。冬はもちろんだが、高湿な日本の夏に最適で、意外にもシーズンレスに使える素材。また、繊維の表面には油分を含んでおり、多くの方が心配の汚れが付着しずらいのは嬉しい。もし汚れがついても繊維に吸収されずに表面に留まっているから、水をたっぷり含んだ布で叩いてあげればOK。撥水性を持ちながら吸湿性に優れる不思議な性質を持ち合わせた天然繊維なのだ。

デンマークデザインの女王とも言われるナナ・ディッツェルを初めとするデザイナーらとのコラボレーションにより、糸1本1本の色使いや様々な織りからなる多彩なファブリックがラインナップされており、鮮やかな色合いは大変美しい。よりオリジナリティの高い椅子・ソファを求める方にはぜひお勧めをしたい。一般的なファブリックは時間の経過と同時に劣化していくものだが、前途のとおり不特定多数が行きかう公共施設でも耐えうる強度は、織り方や混紡比率を研究しつくした結果。こうして農家から職人、研究員、そしてデザイナーに至るまで長い時間をかけて一つのファブリックが生み出されているからKvadratの信頼に繋がっているのだろう。ストイックにクオリティを求める背景には、地球環境に対するポリシーがあることも忘れてはならない。飽きたらすぐに張り替えるのではなく、天然素材ならではの次第に滑らかな肌触りとなる質感の変化を楽しみながら使い込むことは地球の資源を守ることになる。これは僕らHIKEの考え方とも同じ。

店頭にて豊富に生地サンプルをご用意しております。ぜひ現物をお確かめください。