HIKE

本体がファブリックで包まれた3シーター。ウッドフレームでは表現しきれない曲線 美が特徴だ。本体に純粋な直線は存在せず、自然物の様な躍動感を感じさせてくれ る。当然だが、そこに腰かける人にも直線はない。つまり意匠的な美しさだけでな く、様々な姿勢で腕や体にフィットするということ。さっそく腰かけてみることにし た。

座のクッションは3つに分割され、2人以上で立ったり座っても隣り合う人に影響が少 ない。腰を降ろすと、想像以上に懐の深さを感じる。それは背もたれが後方に伸びて いるためだろう。上品な佇まいとは一転、意外なほどに大胆に腰かけることを許して くれる。低めにセッティングされたシートハイは、容易にかかとが地につき太 ももにかかる負荷は感じない。座の角度は浅めで、かつクッションはしっかりめの弾 力なので、胡坐をかいたり、足を伸ばし寝転んでも快適だ。背もたれから肘掛 けへと続く滑らかな曲線に背中を預ける斜め座りが私は一番お気に入り。この座り方 はこのソファならではですから。

張地、内部クッションは全て交換済み。グレーのファブリックは陰影を美しく表現 し、微かに艶感のあるしっとりとした生地感はこのソファにはよく似合っている。本 体を支える脚元のオーク無垢材はかなり色濃く経年変化。どれほどの時間が経ってい るのだろう、と過ぎた年月の数を想像してみるが、これからもずっと現役だ！と言わ んばかりにドッシリと佇む姿を眺めていたらいつの間にかに考えるのを忘れていた。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、張替え、木部のアフターケアも対応します。

コメント :　中島（ショップスタッフ）