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JOURNAL / OUR NEIGHBORHOOD / SIDEWALK STAND



今回のOUR NEIGHBORHOODは、ハイクから中目黒駅方面に歩いて5分、目黒川沿いのコーヒースタンド「SIDEWALK STAND」 ハイク代表も仕事前には必ず立寄るコーヒースタンド。お店について店長の国島利雄さんにお話を伺った。  

谷山:
お店を始められたきっかけを教えて下さい。
国島:
オーナー(サーフェン智氏)とプロジェクトマネージャー(今谷忠弘氏)が海外の空気感を持ちつつ、 気持ちの良い場所をコンセプトに2015年にオープンしました。 僕は、長年飲食業界にいた事もありオープン時からのオリジナルメンバーとして参加し、 今年6月の新店舗(吉祥寺)オープンをきっかけに店長になりました。
谷山:
なぜこの場所で。
国島:
この店舗は、隣のアパレルショップvendorが手がけるお店で中目黒はとても親しみのある場所だったのと、 もともとリサイクルショップの倉庫だったこの場所がタイミング良く空いたのが決め手です。 目黒川沿いで、木々も多く、季節を身近で感じられるまさに気持ちの良い場所です。
谷山:
どんな方が利用されますか。
国島:
半数以上が外国人のお客さんですね。休日は旅行者が多く、平日は地元の常連さんが多い。 犬も一緒に入店出来るので、散歩の途中に立ち寄ってくれる方もたくさんいます。 来てくださるお客さんのワンちゃんの名前は大体覚えてます(笑)
谷山:
一番いい時間帯と季節はいつですか。
国島:
やっぱり朝日がお店に入る午前中。季節は、金木犀の香りと穏やかな気候が落ち着く秋がいいです。 (桜が満開になる春はどうですか。) 満開の桜は圧巻でとても美しく、目黒川沿いが大勢の人でお祭りムードになります。 季節によってこれほど印象が変わる場所もそうそうないですよね。
谷山:
提供されているコーヒーについてこだわりを教えて下さい。
国島:
コーヒーは、カフェ文化が根付くニュージーランド発「ALL PRESS」のKIBA BLENDの豆を使用し ダブルショットベースでお出ししています。 ラテのミルクとの相性も良く、苦味、甘味、酸味がバランスの良い飲みやすい1杯に仕上げています。 コーヒーに加えてホットサンドや国内の珍しいクラフトビールもご用意してます。 朝はコーヒーで、夜はサクッとクラフトビールを飲んで行かれる方も多いです。
谷山:
何をされている時が満たされますか。
国島:
銭湯にいる時です。 最近引っ越しをしたのですが、家探しの際も徒歩5分圏内に銭湯があることを条件に 探しました。それくらい銭湯が好きです。特に昔からある渋い感じのがいい。 あとは、木彫りの仏像を作っている時。ワークショップで作って以来はまって しまいました。集中しすぎて無心になりますよ(笑)
谷山:
ご自宅ではどういった家具をお使いですか。
国島:
古い物が好きなので、テーブルや椅子はアメリカのアンティーク家具を使ってます。 何年に作られたとか、製作された背景を考えるのが楽しい。

ニュージーランドやアメリカのカフェスタイルを参考にしたというお店は、コンクリートの無機質さとウッドの温かみが絶妙のバランスで共存する。コーヒーの香りが広がる店内は、1階がスタンディング形式で、2階にはイートインスペースを構える。決して広いとはいえない空間ではあるが、窓が随所に配置され、スタッフさんの気持ち良いサービスも相俟って開放的に感じる。コンセプトでもあった「気持ちの良い場所」はロケーション、提供されているメニューはもちろん、店長の国島さんはじめスタッフ方達の空気感と訪れるお客さんによって作られる。初対面のお客さん同士で会話が弾む事もここでは日常的だ。そんなお店で飲む自慢のコーヒーはしっかりとした味わいで、特にラテが絶品。ミルクの甘みの後にガツンとくる香りと苦味がクセになる。朝の眠気覚まし、昼過ぎのひと時に飲みたくなる一杯。ハイクへの行き帰り、目黒川沿いを歩く際には是非訪れていただきたい。




記者:谷山
写真:須摩

OUR NEIGHBORHOOD

JOURNAL ON 10TH NOV 2017

INTERVIEW WITH SIDEWALK STAND
TOSHIO KUNISHIMA

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