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こちらの商品はヴィンテージ品ではなく、インポートの現行品となります。

デンマークのランプメーカー「レ・クリント」によるテーブルランプ「311W」。伝統的なシェードデザインは、デンマーク家具界の父と称されるコーア・クリント、彼の実の父である建築家イェンセン氏がプライベートで作っていた紙細工が端を発する。山折り、谷折りを繰り返して卓上オイルランプに取り付けられた様は、確かに現在のシェードデザインの原型をとらえており、クリント家と、多くのデザイナーによって昇華されてきた。

70年以上経てもなお、複雑に折り、形作られたプリーツシェードは全て手仕事によって作り出される。それは機械では表現しきれない構造と、自社生産のクラフトマンシップにこだわる変わらない理念の証。ハンドメイドの証としてシェード裏には折った職人のサインが書かれているのだそう。完成された状態では見えないことが多いのだが「私が作った」という職人一人一人のプライドの様なものが垣間見れるエピソード。この311Wはコーア・クリントの息子エスベン・クリントによるデザイン。

エッジの効いたプリーツに対して、乳白色の艶を放ったガラスベースが上品な組み合わせ。潔く白に統一された意匠は壁面との馴染みがよく、モダンなコーディネートにも合わせやすい。電球をセットするソケットは真鍮製で質感がよろしい。電源コード途中に備わったスイッチで光を灯すと、シェードは電球の柔らかい明かりを身にまとい、シャープなプリーツ姿は身を潜め、ふんわりと辺りを照らす。それは長く厳しい冬を過ごす北欧の暮らしに温もりをあたえるかのよう。

ガラスベースは、フワリと浮かび上がるような幻想的な佇まい。ソファ横のサイドテーブルや、ベッド脇のナイトスタンドとして置いてあげると穏やかな光で手元を照らしてくれる。もしくはローボードやチェストの上でもいい。夜の室内に奥行き感が表現される。穏やかに過ごしたい夜には、メインランプを落としこのランプの明かりでワインとナッツを楽しむのも素敵。レコードにも針を落としてみれば、視覚情報が限定されて味や音楽が体に染み入るような感覚に。実用的な明るさだけに留まらない豊かさをこのランプはもたらしてくれる。

付属する電球はPHILIPS社のhue(75W相当)というスマートライト。普通ならコード途中に備わるスイッチでオンオフとなるが、hueならスマートフォンひとつでオンオフと調光が可能となる。わざわざ立ち上がる必要もないし、時間帯や用途に合わせて明るさの強弱が付けられるのは中々便利。例えば、食後の団欒の時間はしっかりと空間に温もりを届け、就寝時間が近づいてきたらグッと光を絞って晩酌を楽しむ。すると睡眠への導入もスムーズだろう。灯具へのセッティング方法は従来の電球となんら変わらない。あとは自身のスマートフォンやタブレットで専用アプリをダウンロードしてBluetoothで接続するだけ。伝統的なデザインを守りつつ、こういったテクニカル面でのアップデートをしてきたからこそ、長きに渡り愛され続けているのだろう。

コメント : 中島


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Table Lamp
Import
直径380 H480 E26 100W相当
Esben Klint / Le Klint / Denmark / 1949 /
130,000円(税込143,000円)