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JOURNAL / OUR NEIGHBORHOOD / SANDWICH STORE



今回のOUR NEIGHBORHOODは、ハイクから池尻駅方面に歩いて5分、サンドイッチとロゼワインのお店「sandwich store」。 オーナシェフの菅原啓さんにお店についてお話を伺いました。

谷山:
お店を始められたきっかけを教えて下さい。
菅原:
ディナータイムメインのカジュアルフレンチ「ビストロ13区」を長年やってきた中で、ランチメニューを提供できるお店を始めたいと思ったのがきっかけです。 ケータリングの需要も徐々に増えてきた事もあり、お客様にもっと気軽に美味しく、喜んでいただけるものは何かと考えてサンドイッチとロゼワインのお店になりました。また常々、ランチタイムメインのお店を作る事でスタッフそれぞれの生活スタイルに合わせた働き方も出来、より良い環境になるのではという思いもありましたし、昔に比べると夜遅くまで外食をする人が少なくなっているというのもありますね。
谷山:
なぜこの場所で。
菅原:
一言で言えば良いご縁があったにつきますが、この辺りは昔の職場も近く馴染みのある場所。「ビストロ13区」と道路を挟んだ対面にありますから、スタッフの行き来はもちろん食材の共有、お店の状況によって臨機応変に対応することが出来るという点でも良い場所でした。
谷山:
名前の由来は。
菅原:
「ビストロ13区」、前身の店名「ファブリック」と、僕がつけるお店の名前は周囲から分かりづらいと言われてきたので、今回は一目でわかるお店の名前とロゴにしました。ストレートで分かりやすいでしょ?(笑)
谷山:
提供されているサンドイッチのこだわりを教えて下さい。
菅原:
安心して食べ続けていける物にしたく、食材は全て無添加で化学調味料を一切使っていません。中に挟む具材は、自家製ソーセージ、自家製ハム、ローストポーク、スモークチキン、スモークサーモンをメインにトマトやオニオンなどの野菜とチーズ、自家製4種の特製ソース。お客様のお好みに合わせて選んでいただけます。パンはしっかりとした食感があり食材と相性の良い武蔵小山のベーカリーショップ「nemo」さんのもの、テイクアウト用のサンドイッチには自家製パンを使用しています。
谷山:
ロゼワインをメインにした理由は。
菅原:
長くワインと関わる仕事をしているとロゼワインってすごくいいポジションにいるお酒だなぁと思うんですよね。 赤ワイン、白ワインに比べて価格帯がリーズナブルで気取らずに飲めて、なおかつ料理を選ばない。 よく魚料理は白、肉料理は赤と言われますがロゼは両者の良い部分を持ち合わせているのでどちらの料理にも合うんです。 もちろんサンドイッチにも。こんなに良いワインなのに、お客様に「赤、白、ロゼどちらにされますか」と聞くとまず最初に外されるんですよね。 飲んでもらえなければ魅力は伝わらない、であれば他の選択肢は設けずにワインはロゼのみにしました。 世界各国から60種類以上の厳選したものを取り揃えていますので是非飲んでいただきたいです。
谷山:
何をされている時が満たされますか。
菅原:
やっぱり料理をしている時が一番満たされますね。あとは最近改めて思ったのがお店作りが楽しいなぁと、ここの内装も壁や棚、ロゴも自分で作りました。 料理しかり何かを作っている時が至福の時です。
谷山:
ご自宅ではどういった家具をお使いですか。
菅原:
お店もそうですけど、温かみのある木の家具が多いですね。家族や友人を招いて料理を振る舞う事も多いのでメインはやっぱりダイニングテーブル、1枚の無垢材で作ったものを使用しています。雰囲気もお店に似ているので、いつでもお店になりうるような自宅です。

心地よい陽が差し込む開放的なガラス張りファサード、ウッドを基調とした店内にはワインボックスとボトルが壁一面に整然と並ぶ。 店内奥のオープンキッチンでは手際良く調理される様子が伺える。早速オススメのサンドイッチを注文。 パンの香ばしい香りと共に運ばれてきたプレートには、はみ出んばかりの具材と色鮮やかな野菜が丁寧に盛り付けられ食欲を刺激する。 手掴みで豪快に頬張れば、ジューシーなチキンと野菜の甘み、ソース、カリカリのパンの食感が見事にマッチし思わず笑みが溢れる。 半分程食べ進め、小さな鍋に添えられた特製ソースを付けていただいてみる事に。スパイスの効いたカレーソースでこれまた美味。 1プレートで2種類の味がいただけるのはとても嬉しい。

ランチセットにはスープが付き、男性も満足のボリュームで1,000円とコストパフォーマンスもグッド。 休日であればランチタイムからロゼワインと共にゆったりとした時間を過ごしたい。 テイクアウトも行っているので、天気の良い日は目黒川沿いのベンチに座っていただくのも良さそうだ。


sandwich store
東京都目黒区青葉台3-22-1
Tel:03-3710-5377
11:00-22:00 不定休

記事:谷山
写真:中島

OUR NEIGHBORHOOD

JOURNAL ON 2ND SEPTEMBER 2018

INTERVIEW WITH SANDWICH STORE OWNER
AKIRA SUGAWARA

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