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JOURNAL / OUR NEIGHBORHOOD / HIGASHI-YAMA Tokyo



今回のOUR NEIGHBORHOODは、ハイクから徒歩2分、日本食料理店「HIGASHI-YAMA Tokyo」店長の井上吉隆さんにお話を伺いました。

谷山:
お店の始まり、コンセプトについて教えて下さい。
井上:
HIGASHI-YAMA Tokyoは、食を囲んで人々が集い、語り合い、新たな繋がりが生まれる場所として1998年12月にオープンし今年で20周年を迎えます。 日本各地に息づく家庭料理や郷土料理を時代に合わせて再解釈し、東京の「現在(いま)」を映し出した現代の日本食を提供する事をコンセプトにしています。
谷山:
なぜこの場所で。
井上:
東山という場所は、大通りから中に入りとても落ち着きのある地域で、奥深い文化的な一面も感じられる場所であった為です。
谷山:
提供されているお料理について教えて下さい。
井上:
日本食なので季節感を最も重視し、素材本来の味を活かす様なシンプルな調理方法でご提供しています。 その食事を楽しむ為の器や空間にもこだわりを持っており、使用している器の多くは、日本が誇る伝統技術を持つ職人の方々とともに製作したものです。2013年から日本食文化の再発見を目的に「FOOD NIPPON」という活動も実施しています。 日本各地に代々受け継がれてきた食文化を掘り下げ、その土地に根付く食材やお酒、職人や作家との交流を通じて製作した器などをご紹介し、日本の豊かさを日々構築しています。
谷山:
どのようなお客様がいらっしゃいますか。
井上:
ご来店いただくお客様は、年齢も性別も多様です。近年は、外国人のお客様も多くいらっしゃいます。 記念日など特別な日にご利用いただいたり、バーも併設してますからサクッとお酒1杯を飲んでいかれる方も。 気兼ねなく、様々なシーンでご利用いただいております。
谷山:
1番大切な仕事道具は。
井上:
ホールでの接客がメインとなる僕にとっては、革靴が大切な仕事道具です。 お客様を心地良くお迎えするべく、上品でクラシックなものを選び、日々のメンテナンスにはとても気を使っています。靴のメンテナンス具合が自身のバロメーターにもなっている様な気がします。
谷山:
仕事、プライベートにおいて一番満たされる事はなんですか。
井上:
仕事、プライベート共にですが、人の役に立っている事が出来たり、人がやって欲しい事に気付いて行動できた瞬間が一番満たされます。
谷山:
ご自宅ではどういった家具をご使用ですか。
井上:
愛用しているのはハイクさんで購入したオリジナルのスツールです。 玄関で靴を履いたり、リビングで本を読んだり、ステップにしたり...コンパクトサイズ且つ機能的なので重宝しています。この先、木部の経年変化も楽しみですね。

アプローチの細い階段を上り、中庭を抜け現れる一軒家。ガラス越しに見える店内に高揚感を感じながら扉を開けば、シンプルかつ洗練された空間が広がる。 天井高のある開放的なダイニングスペースに座りランチをいただいた。

小さな升箱に上品に盛り付けられた前菜の盛合せには、カンパチとヒラメのお刺身、岩中豚の角煮、金糸瓜とホタテのお浸しなど旬の食材を使った8種類の料理。 主菜は素揚げした真鯛にスライスした冬瓜を乗せ、スズキの骨から取った出汁の餡で包んだ1品。 パリッとした真鯛の皮とふっくらとした身が、とろみのある冬瓜と餡に絡む優しい味で、添えられた醗酵調味料のかんずりと一緒にいただくと唐辛子とすだちの香りが広がる。 甘味は抹茶のブランマンジェ。抹茶の程よい苦味と滑らかな濃厚ブランマンジェの食感が絶品、昔からある定番メニューで人気の甘味なのだそう。 どの料理も厳選された食材を使用し素材の味を生かす様丁寧に調理され、とても繊細な味付け。

器には日本の伝統技術が用いられた陶磁器や漆器を使いお互いを美しく引き立て合う。 心地良い空間で、日本文化でもある四季が彩る豊かな料理と伝統工芸の器を堪能し、日本料理の素晴らしさを改めて感じる事ができました。ゆったりした気分のまま外に出ると、足元の階段に枯葉が舞い落ちてきた。来る秋の季節の味はどんなだろう。また近々訪れることは間違いなさそうだ。

階下のLoungeでは、季節のオリジナルカクテルをはじめ選りすぐりのお酒も楽しめます。



HIGASHI-YAMA Tokyo
http://higashiyama-tokyo.jp
〒153-0043 東京都目黒区東山1-21-25
Tel 03-5720-1300
昼 11:30〜15:00(L.O. 14:00)日曜・月曜定休日
夜 18:00〜24:00(L.O. 22:30)日曜定休日



記事:谷山
写真:須摩

OUR NEIGHBORHOOD

JOURNAL ON 25TH SEPTEMBER 2018

INTERVIEW WITH HIGASHI-YAMA TOKYO STORE MANAGER
YOSHITAKA INOUE

HIGASHI-YAMA Tokyo WEB SITE