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フィンランド人デザイナーのKaj Frank(カイ・フランク)によって1955年〜67年まで製造されていたガラスカップ。

マウスブローによって丁寧に一点一点製作され、余計な装飾はなく素材を活かし色彩のみで表現されたシンプルなフォルムは彼のデザインの特徴。色はブルーとパープルの間といったところ。胴部分と底部分の濃淡が異なり、絶妙なグラデーションが静寂を感じさせるよう。

ハンドメイドながら均整のとれたシルエット。幾何学的な底がすぼまった円錐形は、上から見下げたときに視覚的な遠近感をいっそう強調する。つまり、棚に並んでいる様子を真横から見たときと、テーブルの上に置いてあるときとでは違った印象を与えてくれる、ということ。

彼のモノ作りの対する想いが述べられたこんな1文がある。

「美しさの究極的な意味は、必要な・機能的な・有用なものの中にある。日常のニーズに対応して作られるものに、デザイナー名は不要である。」

自身の名声で作品を高く売ることなく、機能性に優れた安価で美しいプロダクトを作り続けた彼は「北欧デザインの良心」とも言われ賞賛された。


コメント : 中島