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フィンランド人デザイナーのKaj Franck(カイ・フランク)によるガラスベース。

カイ・フランクはヘルシンキ国立美術大学を卒業後、テーブルウェアメーカーのアラビア社のアートディレクターを務め、同社の傘下にあったガラスメーカーのヌータヤルヴィでも多くの作品を残している。本作もヌータヤルヴィが製作したもの。

マウスブローによって丁寧に一点一点製作され、余計な装飾はなく素材を活かし、色彩のみで表現されたシンプルで機能的なフォルムは「フィンランドの良心」と称賛された。

一見するとシンプルなシリンダーだが、ごく僅かににふくよかな丸みもあり、それが何とも愛くるしいくて、両手を添えたときに手にすっと馴染むような感覚。底は隆起し、水面に雫が落ちた後の余韻を眺めているよう。底裏にはカットサインが残されている。

あまり知られていないが赤色のガラスウェアは希少。赤色を表現する原材料が高価で、安定した赤色を表現することは非常に難しいとされる。熟練の職人だけがなせる業がこのベースには秘められているのでしょう。

現在では生産していないヴィンテージ品。表面に細かな傷が僅かにありますが、美観を損ねる程度ではございません。ご不安な場合は店頭にて現物確認、またはスタッフまでお問い合わせください。


コメント : 中島

Glass Vase
190715-5
直径115 H105
Kaj Franck / Nuutajarvi / Finland / 1960's
SOLD OUT