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フィンランド人デザイナーのKaj Frank(カイ・フランク)によって1954年から1967年にかけて製作されたガラスベース1405(S)。

円錐を上下に反転させ重ね合わせ、余計な装飾はなく素材を活かし色彩のみで表現されたシンプルなフォルム。薄く繊細なガラスは、吹きガラスの技法により一点一点丁寧につくられたもので、サイズやガラスの厚みなど同じものはなく、ついコレクションしたくなるのが彼の作品の魅力。

静かな自然の情景を想わせてくれる群青色。高価な瑠璃を原料とする岩絵具の群青色は、昔から美術品には欠かせない色。やや紫がかる深い藍色は、水や光を通すと実に神秘的で鮮やかな花を一輪挿すだけで空間を華やかにしてくれる事でしょう。涼しげな装いはこれからの季節にぴったりです。

彼のモノ作りの対する想いが述べられたこんな1文がある。

「美しさの究極的な意味は、必要な・機能的な・有用なものの中にある。日常のニーズに対応して作られるものに、デザイナー名は不要である。」

自身の名声で作品を高く売ることなく、機能性に優れた安価で美しいプロダクトを作り続けた彼は「北欧デザインの良心」とも言われ賞賛された。

割れ、欠けなくコンディションは良好ですが、使用感はあります。ご不安な方はご注文前に現物確認をお願いいたします。


コメント : 谷山