STANDARDWorld Basic Products

こちらの商品はヴィンテージ品ではなく、インポートの新しい商品となります。

デンマークのランプメーカー「レ・クリント」によるテーブルランプ。伝統的なシェードデザインは、デンマーク家具界の父と称されるコーア・クリント、彼の実の父である建築家イェンセン氏がプライベートで作っていた紙細工が端を発する。山折り、谷折りを繰り返して卓上オイルランプに取り付けられた様は、既に現在のシェードデザインの原型をとらえており、クリント家と、多くのデザイナーによって昇華されてきた。70年以上経てもなお、複雑に折り、形作られたプリーツシェードは全て手仕事によって作り出される。それは機械では表現しきれない構造と、自社生産のクラフトマンシップにこだわる変わらない理念の証。ハンドメイドの証としてシェード裏には折った職人のサインが書かれているのだそう。完成された状態では見えないことが多いのだが「私が作った」という職人一人一人のプライドの様なものが垣間見れるエピソード。

こちらのテーブルランプはアンドレアス・ハンセンによるデザイン。エッジの効いたプリーツに対して、乳白色の艶を放ったガラスベースが上品な組み合わせ。間に真鍮パーツを用いて、異素材を上手に繋ぎ合わせている。電源コードの途中に備わったスイッチで光を灯すと、シェードは電球の柔らかい明かりを身にまとい、鋭角なプリーツは姿を潜め、ふんわりと辺りを照らす。それは長く厳しい冬を過ごす北欧の暮らしに温もりをあたえるよう。ガラスベースは陰影を強め、フワリと浮かび上がるような幻想的な佇まい。ソファ横のサイドテーブルや、ベッド脇のナイトスタンドとして置いてあげると穏やかな光で手元を照らしてくれる。もしくはローボードやチェストの上でもいい。強い光ではないが夜の室内に奥行き感が表現される。穏やかに過ごしたい夜には、このランプの明かりひとつにワインとナッツを用意して、レコードに針を落とす。すると、視覚的な情報を限定されて音楽が体に染み入るような感覚に。実用的な明るさだけに留まらない豊かさをこのランプはもたらしてくれる。

付属する電球はPHILIPS社のhueというスマートライト。普通ならコード途中に備わるスイッチでオンオフとなるが、hueならスマートフォンひとつでオンオフと調光が可能となる。わざわざ立ち上がる必要もないし、時間帯や用途に合わせて明るさの強弱が付けられるのは中々便利。例えば、食後の団欒の時間はしっかりと空間に温もりを届け、就寝時間が近づいてきたらグッと光を絞って晩酌を楽しむ。すると睡眠への導入もスムーズだろう。灯具へのセッティング方法は従来の電球となんら変わらない。あとは自身のスマートフォンやタブレットで専用アプリをダウンロードしてBluetoothで接続するだけ。伝統的なデザインを守りつつ、こういったテクニカル面でのアップデートをしてきたからこそ、長きに渡り愛され続けているのだろう。

コメント : 中島(ショップスタッフ)


納期:納期:約1-2週間。欠品時は別途ご案内差し上げます。

Table lamp
Import
Φ300 H270 LED電球 E17 40W 電球は付属しません
Andreas Hansen / Le Klint / Denmark / 1996
95,000円(税込104,500円)