HIKE

いきなり目の前に現れたイームズ。これが一体なんのモデルかもわからないぐらいイームズに関してはまったく素人。ネットを検索しても何か本物で偽者かまったくわからないぐらい情報量が多い。これは困ったな・・そーだ！こんな時は先輩に聞くのが一番とギャラリー１９５０の北さんを訪ねる。

脚をばらしはじめ熱心に眺めること１分。北さんがこう言放った。「これはまさしく本物、世に沢山出回ってるコピー品じゃないよ、だけど・・・コレね、日本で製造されたイームスの椅子なんだよ」と、衝撃の発言。えっ　イームスってアメリカ製じゃないの？と聞けば、「ほら、この黒字のナンバリング・・４７１０１３これね、昭和４７年１０月１３日に出来上がったって意味」。調べれば伊勢丹の子会社（モダンファニチャーセールス）が昭和３９年に設立され、ハーマンミラーの輸入販売をしており、当時、スバル３６０（車）が３６万円で販売されていた時、イームズのラウンジチェアはなんと５０万円で販売されていたと。当時のハイショップ、有名実業家、芸能人ぐらいしか買えない時代に、もう少し安価に販売できないものかと、製造ライセンスを結んで国産化をしたそうです。この椅子はまさにそんな国産化した時のイームズの椅子ということが判明。北さんありがとー。

本来であればイームズらしくビニールレザーで張り替えるのが筋ですが、我々は北欧家具屋らしくフルレザーで新たに張替えを施しました。脚は当時のままですが、ご希望がございましたらリペイントさせていただきます。