HIKE

シェルチェアと並ぶイームズの代表作の一つ、アルミナムチェア。現在も製作し続けられている椅子です。その特徴は椅子の名にもなっているアルミニウムで出来たフレーム。この椅子がデザインされたのは1958年、アルミが人々の生活の中に使われ始めた時代、イームズもこの素晴らしい素材を家具に活かせないかと考えたのではないでしょうか。アルミニウムがもつ特性、それは軽さ。椅子の動きは極めて軽やかでスムーズ、ワークチェアとしてのお使い心地の良さは抜群。軽く床をキックするだけで左右前後スムーズに移動できます。初期の4本脚から現在は5本に改良が行われていますが、これは安定性を高めどの方向にもより動きやすくする為の工夫かと思います。しかし、現行品と異なる点が1点。座下のフレーム構造です。現行品はオフィスチェア色が強いメカニックな作りをしておりますが、こちらは弓のようなパーツがシンプルに一本。滑らかで美しい椅子を形作る大きな要素でもありますが、椅子としての耐久性、機能性をも伴った意匠でもあるという事にイームズのデザイナーとしての素晴らしさを感じずにはいられません。座面は程良くテンションの張った作り、ホールド感が心地よく長時間の作業でも疲れにくいかと思います。

座のビニールレザーは張替は行っておりませんがとても良い状態。アーム、フレームはスクラッチなどもありヴィンテージコンディション。ご心配な方は、現物確認後のご購入をお勧めします。