HIKE

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50,60年代の北欧ヴィンテージ品の中で、横型で大きなカップボードは頻繁に目にするも、このような縦型のカップボードは希少である。当時の全体の傾向として横型家具が流行っていたというか、縦型家具からの脱却的な風潮もあったように思える。不毛の地と呼ばれた北欧の国々が成長し、室内が少しずつ広くなりにつれカップボードも横型にしてドンと贅沢に置くことは国として成功の証だったかもしれません。そんな時代の中、前時代的な縦比率をベースに、北欧ミッドセンチュリーの流れを上手に取り込んだ、縦型のカップボードをデザインした希有な人が居ました。引出しの意匠を一目見れば”あっこの人”とわかる、そうBertil Fridhagen。画像では表現できない、細部にたるまで丁寧に、そして繊細に作り込まれたこのカップボードを是非とも店頭でご覧いただきたい。

上段、下段ともオープン棚、棚板は可動式。上段には普段使いのグラス、カップ、食器を。横型と違って腰を折る必要もなく取出しも容易。若干深い作りの下段には大皿などを収納。引出しにはカトラリーや布モノを。設置面積を必要としない縦型は、空いた壁面スペースを上手に有効活用しつつ、実は部屋を広く見せる効果も。室内に圧迫感を出したくないからと背の低い家具ばかりを並び立てるのは間違い。室内の一部に背の高い家具、壁面に絵画、写真を飾ることで、低い家具との対比、また視覚効果が生まれ、室内が広く立体的に見えてくるのです。リビングはテレビボードなど横型家具を使うことが多いので、ダイニングに縦型カップボードを使うことは、カップボードしての使い勝手はもちろん、室内をさらに豊かにする効果も存分にあるのです。経年変化したチークの風情も最高潮。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。 ご購入後、木部のアフターケアも対応します。ご安心してお使い下さい。


コメント:須摩光央(オーダ家具担当)

Cabinet Teak wood
14S01-0083
W1050 D450 H172 SH400
Bertil Fridhagen / Bodafors / Sweden / 1960's
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