HIKE

ハンス・ウェグナーによるダイニングテーブル。ナンバリングはAT315、エクステンション式、天板はオーク突板、チーク突板を選択し、フレーム、脚には選択天板と同材が用いられると、当時のカタログにはそう記載されている。しかしながら、この度ご紹介するのは、エクステンション式ではなく、天板には無垢のチーク材が使用され、当時のカタログには掲載されていない仕様。きっと当時これを購入したお客さんが「エクステンション式は我々の生活には必要ないから、天板はチーク無垢材にしてくれないかい？　できればサイズも小さく・・・」と、メーカーにカスタムオーダーしたのではと察する一品。

シンプル極まりない構造。天板に同調する幕板の伸びやかさが気持ち良い。その幕板に直角に交わる四角いストレート脚には潔さが漂う。脚同士を繋ぐ貫を固定するシルバーの金具も良いアクセントに。ご覧の通りチーク無垢材の天板はまさに絶品の一言。チークらしい幾重もの黒い筋はチーク本来の姿。仮に輪染み、汚れが付いても、サンドペーパーで擦って、オイルを浸透させれば大丈夫なので、50,100年経過しても、ご購入時の状態にいつだって戻せるのが無垢材の良いところ。木は地球の資産、大切に使い切りたいですね。オールチーク無垢材の別注品はそうそうあるものではありません。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。ご安心してお使い下さい。

コメント：須摩光央（オーダ家具担当）