HIKE

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アルネ・ヴォッダーによるローズウッド・キャビネット。幅1800、高620と小さいキャビネットながらもひとつひとつのパーツと機能に意味と価値を見いだし、全体の統一感が損なわれないような細心の注意が払われた意匠には気品さえ漂う。

色が塗り分けられた引出しは気分によって組替えができる。トレイ式引出しなのでそのまま運ぶ事ができる。引出しの右隣の引戸は片面はローズ、裏面は黄色に塗装され、気分に応じて使い分けたい。その引戸を左にスライドさせれば、内部はフルオープンで棚板もない。その右隣は縦型のオープン棚と、可動式棚板セットされたオープン棚。右端はフォールディング扉となりカギを回して扉を開く。扉裏面にはモノを置く事を考慮して黒いメラミン素材が使われている。

天板奥の縁が立ちあがることでモノの落下を防ぐとともにシャープさを際立たせている。キャビネット本体の四方枠を斜めにカットすることで影が生み出され、黒いフレーミングとなって正面意匠を特別な表情へと昇華させる。2枚のローズウッド扉は、縦木目、横木目と違う表情。普通なら横木目で統一しそうだが、異なる表情にすることで全体のバランスを整えたのは見事。各ブロックは全て異なる収納方法で、どんなモノでも寛容に受入れてくれる。考え尽くされた家具。日常的に使い込んでゆけばさらに面白い発見があって、その度に「そうそう、よくそれに気づいたね!」とアルネ・ヴォッターが言ってくれそうな気がする。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。


コメント:須摩光央(WEBSITE家具担当)

Cabinet Rose wood
14S01-0041
W1800 D430 H620
Arne Vodder / Sibast / Sweden / 1950's
SOLD OUT