HIKE

昨今ではますます希少な木材のローズウッドが用いられたキャビネット。カール・エリック・エクスリウスはその荒々しいの木目をデザイン構成によって封じ込めるも、押さえ込む事ができない自然の力強さは立体的な気配（量感）となって我々を魅了する。

スライド扉の上下は直線的な柾目が横に流れ、中央は動きのある板目が縦に流れる。木目の特徴を巧く活かした作り手のこだわりが感じられる。無垢材を削りだしたハンドルも手が掛り易く大きなスライド扉の開閉も楽々。内部は右側に可動棚が１枚、左側には引出しが３杯と可動棚が２枚。引出しはトレイ式なのでそのまま外に持ち出せるのがうれしい。背面もローズウッドで仕上げられお部屋のデバイダーとしても使える。リビングであれば書籍、CDやオーディオ機器を、引出には細々した日用品。ダイニングならたくさんの食器を、引出しにはカトラリーや布クロスを分類して収納。どちらの部屋に置いても使い勝手が良さそう。量感と色気ある佇まいは部屋をぐっと引き締めてくれる効果も。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：谷山悠輔（アトリエ・メンテナンス担当）