HIKE

グンニ・オマーンによるキャビネット。扉の木目はブックマッチ（本を開いた状態）で自然の優美さが感じられる。エッジの効いた鋭いハンドルは、静寂なる自然を切り裂く稲妻のよう。本体四方枠を斜めにカットすれば影が生まれこれだけ本体が大きくてもシャープな印象。脚は先細りのテーパーレッグで床との接地は点のごとく。大柄な家具は怠慢な意匠になりがちだけど、それを打ち消すような鋭利な意匠を部分的に用いることで、見事なスタイルを完成させた秀逸なるキャビネット。

左側にはそのまま外に持ち出せる６杯のトレイ式の引出し。トレイがひとつ欠けているように見えるが、それは高さ調整の為。トレイは入替えが可能で必要な場所に高さを設けることができる。６杯使わずに３杯だけセットして背の高いモノだけを並べてもいい。それ以外は可動式棚板が２枚セットされたオープン棚。本体下部には横長の大きな引出が２杯。ダイニングなら食器、カトラリー、クロスなどを分類して、リビングなら書籍や日用品をたっぷり収納。どちらの部屋でも大活躍間違い無し。チークの経年変化も最高潮。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：須摩光央（WEBSITE担当）