HIKE

当時のデンマークで、”秘書デスク”と呼ばれていたキャビネットデスク。希少なローズウッドが用いられており上品さを兼ね備えている。なんだか高貴な女性を一瞬想像したが、その中身は実に堅実。

側板は上にゆくにつれ奥行きが浅くなり、空間に与える圧迫感は最低限に抑えられている。上部オープン棚には可動棚が2枚、よく使う資料を収めれば腰を上げずに効率的な仕事ができ、資料の合間に写真やオブジェなどを飾れば時おりリラックスなんてことも。中央の蛇腹扉を開けると、左側に3杯の小引出、中央に可動棚が1枚付いたオープン棚、右側には3列のレターケース。文具、日用品、郵便物を整理するのに便利そう。蛇腹扉下に収納された天板を手前にスライドさせるとデスクになりノートPC、書き物などの作業をこなせます。限られたデスク天板に思えますが、目の前に細かな収納があることで天板上に物が散らかることなく十分なスペースに感じる。下段の引戸を開けば可動棚が1枚。上下に効率的に書類を収納できます。書斎、リビングどちらのお部屋でも与えられた役目を果たすでしょう。蛇腹扉、引戸の開閉、天板のスライドはスムーズに行えるように調整済。引出内部もクリーン。

背板には1964年11月4日のスタンプが。既に半世紀経過していますが、もう半世紀お使いいただけるようなメンテナンスを施しました。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：中島圭(ショップスタッフ）