HIKE

晩年のウェグナーが自身の病室に持ち込んだデスクPP305。病室の窓向こうにひろがる緑を横目に、デスクに座って最後まで創作に励んでいたであろうウェグナー。彼が生み出したデスクは数あるが、PP305を病室へ持ち込んだ理由を問てみたいが残念ながら彼は既に他界してしまっている。

その理由を探るべく僕は同じデスクを自室に持込んだ。無垢材の天板は肌触りが良くチーク特有の甘い香りは僕に落ち着きをもたらし、仕事や読書の集中力を高めてくれる。端正な意匠の中に北欧らしい有機的なラインが描かれ、また引出しの丸い取手は愛嬌に満ち溢れ、カラダと目に優しさを与えてくれる。天板縁は適度な丸みはPCをする際にも肘当たりがまったく気にならない。資料を大きく広げたい時、並列しての打合せもエクステンションを拡張させればストレスフリー。ご覧の通り、脚は外いっぱいにセットすることで内寸にゆとりがあり窮屈さをまったく感じさせない。キャスターチェアがあれば自在にデスクの端端を使い切ることができる。

使い込んで数年経つが僕はすっかりこのデスクに魅了された。末永きに渡って使い続け、晩年の頃、過ぎ去った時を懐かしみつつ、未来への希望を模索し続け、そして窓から望める移り変わる四季を愛し続けるのだろう。

天板、フレーム、脚はチーク無垢材。引出は３杯。右引出しはカギ付き。シンプルなデスクですが必要なモノは全て揃っている。無垢材の天板は、汚れても傷ついても軽くサンドペーパーをこすれば半永久的に美しく使える。ご覧の通りチーク無垢材の経年変化は最高の状態。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：須摩(WEB担当）