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スウェーデン政府よりプロフェッサーの称号を与えられた巨匠ブルーノ・マットソン氏によるラウンジチェア。氏は老舗家具工房に生まれ、幼いころから家具職人として、家具デザイナーとして勉強を続けてきたという。その確かな経験を活かし、1934年に発表されたEVAシリーズは、人間工学に基づいて研究を重ね、作り上げられた彼の代名詞的存在。それから10年後の1934年に生まれたのが今回ご紹介する「Pernilla T-108」

それでは腰かけてみましょう。両手を空に向かって広げている様なアームに手をかけながら、ゆっくりと腰を下ろし、まず感じたのは安心感。シートハイを抑えて床に近い設計だからだろう、見た目の華奢な印象とは相反する。ゆるかやな曲線を描くシートに身を合わせれば背中、腰、ふくらはぎまで自然な態勢で腰かけられ「ふ〜ぅ」と全身の緊張がほぐれていく。アームに腕を沿わせれば、椅子との一体感はさらに高まり、これこそ彼の人間工学の答えなのだろうと、違和感なく納得できた。枕は3段階高さ調節出来ますから背の高い方から、小柄な方にも対応。様々な体形にマッチするよう考慮されているのも人間工学のポイントでしょう。

サイドテーブルをセットして本とコーヒーを準備すれば、豊かな安らぎタイムが過ごせそう。ふかふかの羊毛カバーが気持ちよくてついつい長居。結局いつも寝入ってもう夕方なんてことにならないように注意したい。こちらの羊毛カバーは取り外し可能。外すとキャンバスコードで編まれたシートが現れ春夏仕様に早変わり。実はこの状態がスタンダードな仕様で、マットソンの手がけた椅子に多くみられる仕様。当時、馬具にも用いられた程、耐久性があり、汚れや毛羽立ちにも強い特徴がある。クリーニングを済ませていますので安心してお使いになれます。また、この商品に関してはサンディング作業(研磨)を行っていませんので、多少の傷、汚れがあります。現物にご不安を感じる方は必ず現物確認後のご購入をお願い致します。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。


コメント:中島(ショップスタッフ)

Lounge chair
15S06-0036
W670 D1750 H920 SH430
Bruno Matthsson / Karl Mathsson / Sweden / 1943 / Beech wood
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