HIKE

まず目に飛び込んでくるのが大きな蛇腹の２枚扉。綺麗に並列する細い木々の集合板は上品で美しい。外側から内側にガラガラガラと心地の良い音と共に扉を開閉すれば、可動棚が1枚づつのオープンスペースが現れる。スライド扉のように扉同士が中央で重なることもなく、見るからに物の出し入れがし易そう。蛇腹扉は両開き扉のように手前付近に扉開閉スペースが必要なく、設置場所の選択肢が広がるのが嬉しい。

上段のオープンスペースに加え下段には小物の収納に便利な６杯の引出。家具の顔ともなる引出し前板部分はチーク無垢材を使用。チーク無垢材が高値となった昨今では贅沢な作りになっている。上下の引出との繋がったコの字の手掛け意匠は秀逸で、手掛の良さも申し分ない。脚はブリッジ（橋）の骨組みを連想させる視線の抜けが良い形状で、重厚感のある上台を重苦しく見せない工夫がされている。脚先に向かって外側に広がりを持たせているので安定感もあり安心だ。

幅も1530とコンパクトで全てにおいてバランスの良い１台と言える。ダイニングでカップボードとして、リビングでブックケースとして、どちらのシーンにおいても大活躍してくれることだろう。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアも対応します。

コメント：谷山(アトリエスタッフ）