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ローズウッド材によるローボード。蛇腹扉による前面意匠は引戸のように前後にズラしてセットすることなく、完成度の高い平面構成を実現。引出しなど要素を限りなく抑えることで混じりけのないローズウッド材の魅力を表現している。赤褐色の木肌に燃え上がるような黒い木目がリズミカルに連続する様は力強くもある一方で、暗い色味が落ち着きをもたらしている。

蛇腹式とは緻密な計算と高度な技術を要とする造りの扉で、中央から左右にガラガラと開いていき、扉が側面へ消えていくような感覚は不思議に感じられる。観音開きの様に手前側に開く必要がないから省スペースなところは機能的。内部は3つの部屋で構成され、可動式の棚がそれぞれに1枚と中央にはトレイが1杯。左右の部屋は幅が同じですから共通の棚を使用できる。収納するモノに合わせて最適なレイアウトを組むといい。深い奥行きによる大容量の収納は生活雑貨をたっぷりと収めておけるでしょう。

このローボードの秀逸さは蛇腹扉だけではない。側面に注目してみると珍しく木目が横方向に使用され、そのまま木目を追いかけると前面へ繋がっていた。つまり曲木技術を用いてひと続きの木材が側面から前面へと継ぎ目なく用いられている。これ程までに要素を排除したキャビネットはそうそうないだろう。潔いストレートの丸脚は本体と上手に親和しつつ、容量に見合った強度を確保している。

広い天板にはお気に入りのオブジェやアートをディスプレイしていただきたい。簡潔な構成がそれらをよく惹きたててくれる、いわばステージの役割を果たしてくれるでしょう。蛇腹扉はスムーズな開閉が行えるよう調整済み。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、木部のアフターケアもご対応します。


コメント : 中島


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Cabinet
17D02-0034
W2000 D550 H800 配送料金Eランク
- - - - - / - - - - - / Denmark / 1960's / Rosewood
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