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ノルウェー人デザイナーFredrik Kayserのキャビネット。

彼は15歳でデザインした椅子がViken Mobelfabrik社の製品として採用される等、若くから才能を開花させたデザイナー。1945年にノルウェーの国立大学を卒業後はウェグナーやフィン・ユール等のデニッシュデザインから影響を受け、使い心地と造形美を兼ね備えた多くの家具を生み出した。44歳の若さで亡くなったが、ノルウェーデザイン史における重要なデザイナーの1人として現在でも高く評価されている。

外観を構成する素材はローズウッド。現代では亜熱帯の環境保護のため、ワシントン条約により輸出入を制限されている希少種。ローズウッドの魅力の1つに墨を流したような黒く、力強い木目が挙げられるが、こちらのキャビネットは天板・側板・扉・脚部に至るまで全て板目で構成されており、存分にその魅力を堪能できる。

左側の両開扉の内部は、フルオープン仕様で可動棚が1枚セット。右側の両開扉の内部は、それぞれ異なった仕様で左側は奥行の異なる固定棚が2枚セットされた3段の収納スペース、右側には前板にローズウッドを使用した贅沢な仕様の引出が5杯セットされている。引出の底部には黒いフェルトが貼られており、トレーとしてそのまま外に持ち出すことも可能。各扉にはあえてハンドルを設けないことで、木目の流れを最大限に活かしている。

また、本体前面の四方を斜めにカットすることで生まれる陰影が平面的になりがちな箱物を立体的に見せている。この意匠により扉の木目がまるで水墨画のように感じられ、見事な額縁に納められている様を連想してしまうのは私だけだろうか。W2200と大きな家具ではあるが、スラリと伸びる脚部によって視界の抜けも良好で圧迫感が軽減されている点も見事。脚には前後に貫が通してあるので、耐久性も考慮された設計で安心だ。シンプルな佇まいの中でも木材の特性をデザインに昇華させ、使い勝手をも両立させたデザイナーの力量が伝わるプロダクトだろう。

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コメント: 萱野


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22D09-0125
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Fredrik Kayser / Viken Mobelfabrik / Norway / 1960's / Rose wood
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